税理士が独立開業を考えるきっかけとは?

税理士が独立開業を考えるきっかけとは?

一般的に、税理士はどのようなきっかけで独立開業を考えるのでしょうか?仕事や組織に対する想いから独立する方もいれば、収入や自身のライフスタイルを理由として独立される方もいるでしょう。ここでは、税理士が独立を考えるきっかけとして代表的なケースを紹介します。

参考記事:「税理士が独立開業するのに適したタイミング(年齢)はある?

目次[非表示]

  1. 1.勤務先の事務所と違うアプローチで顧客を支えたい
  2. 2.収入を増やしたい
  3. 3.事務所の場所やライフスタイルを自由に選択したい
  4. 4.自身で組織づくりをしたい
  5. 5.開業税理士として独立を考えるきっかけのまとめ

勤務先の事務所と違うアプローチで顧客を支えたい

開業独立後は、顧客へのサービス提供や業務の進め方を自分で自由に決められるため、勤務先の会計事務所の枠組みから解放され、自分らしい方法で価値を創造するチャンスが広がります。たとえば、個々の顧客に寄り添う「伴走型の支援」と呼ばれる丁寧な対応や、独自の分析を活かした財務改善のサポート、個人資産形成に強い提案型のサービスなど、新しいアプローチで顧客を支えたい税理士にとって、独立はその実力を発揮する絶好の舞台となるでしょう。

収入を増やしたい

シンプルに「収入を増やしたい」という気持ちで、独立を考える税理士は少なくありません。他の業種を含む新規開業に関するデータですが、日本政策金融公庫の「新規開業実態調査」(開業1年以内の融資対象者に対するアンケート調査)(※1)における、上位3位に入る動機です。これは開業税理士でも共通するきっかけの1つです。

開業税理士は、収益構造を自分で設計し、業務の規模や単価、サービスに対する付加価値を自在に調整することで、現状の収入を大きく伸ばすことも可能です。

(※1)日本政策金融公庫HP:新規開業に関する調査
(https://www.jfc.go.jp/n/findings/eb_findings.html)

参考記事:「税理士が独立開業後の年収はどのくらい?

事務所の場所やライフスタイルを自由に選択したい

税理士は都市部でも地方でも開業しやすく、自宅開業という方法もあるので、理想のライフスタイルに合わせた働き方ができます。独立することで仕事量を自分で調整し、プライベートとのバランスが取りやすくなりますし、心身の充実や仕事へのモチベーション向上も期待できます。

参考記事:「税理士開業時の事務所は? 自宅開業、賃貸、レンタルオフィスのメリット・デメリット

自身で組織づくりをしたい

事務所での勤務経験が増えていくと、自身の考えで事務所を成長させたい、組織づくりしたい!といった気持ちが出てくるケースもあります。独立することでスタッフを採用・育成して組織をつくり、経営理念やMVVC(ミッション、ビジョン、バリュー、カルチャー)に基づいて行動するチームを育てることができるのも魅力の一つです。

スタッフと共に事務所を成長させることは、他では味わうことのない大きなやりがいと達成感を得られますし、将来的には自身の税理士としての想いを次世代に引き継ぐことも可能です。

このほかにも、一緒に働いていた仲間が独立して成功する姿を見て自分も挑戦したいという気持ちが湧いてきたというケースや、仕事に使う道具にお金をかけたいといった理由で独立を考えるケースもあるようです。

開業税理士として独立を考えるきっかけのまとめ

自身の強みを生かした顧客へのアプローチや収入・ライフスタイル、組織作りへの想いなど、独立開業を考えるきっかけは税理士によってさまざまです。

いざ独立開業の際には、顧問先のターゲット設定や報酬表の設計から、開業場所や会計ソフトの選定、開業資金の用意など、さまざまな開業準備が必要になります。開業準備を進めるには大きなエネルギーが必要ですが、まずは着手できるところから少しずつでも開業準備を進めておきましょう。

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