freee Seasonal Meetup 2022年3月「freee Seasonal Meetup in KANSAI」開催レポート
3月23日(水)に、freee認定アドバイザー限定イベント「freee Seasonal Meetup in KANSAI」をオンラインにて開催しました。
freee Seasonal Meetup(通称:フリシズ)とは、freeeの旬な情報とちょっとした交流をお届けするイベントです。
今回は「freee Seasonal Meetup in KANSAI」と称し、関西エリアで活躍されているアドバイザーさん限定で開催しました。初の地域限定開催となります。
初開催となる今回は関西エリアで活躍するfreee認定5つ星アドバイザー4名の方にご登壇いただき、「事務所の展望や夢」「地域に根付く〇〇」「同業者や他業種との連携」の3つのテーマについて、それぞれの考えを語っていただきました。
目次[非表示]
- 1.freeeトーク
- 1.1.トークテーマ1:展望や夢
- 1.2.トークテーマ2:地域に根付く〇〇
- 1.3.トークテーマ3:同・他業種との連携
- 2.質疑応答
- 3.Meet up!
freeeトーク
ご登壇いただいたのは、こちらの4名です。
【京都】ひかり税理士法人 萩原 裕也さん
freee認定アドバイザーページは こちら
【大阪】株式会社Beso(税理士法人アーリークロス大阪事務所) 白木 淳郎さん、仲田 芽衣さん
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【兵庫】税理士法人アピロ 新酒 芳斗さん
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トークテーマ1:展望や夢
最初のトークテーマは「展望や夢」です。
freee認定5つ星アドバイザーとして先進的な取り組みをされている皆さんは、今後の展望や夢についてどのように考えているのでしょうか。
会計業界をHACKする(株式会社Beso)
白木さん
「リアルタイム経営を実現して経営者にとって価値あるサービスを展開できるよう、既存の会計業界の構造自体を変えたいという夢を持っています。 自分たちだけでなく、皆さんと一緒に会計業界をHACKしていきたいです。 この業界は高齢化が進んでいて、税理士試験の受験者数も徐々に少なくなっていますから、会計業界の人にはないスキルを持った異業種出身の人たちの参入も進めば、業界の活性化も進むはずだと思っています」
創造力で世界を創る(ひかり税理士法人)
萩原さん
「昔から、『常に環境が変化するビジネスの世界では、創造力をつくりだす人材が必要とされる』という持論を持っています。 自分自身もそうありたいと思っているので、今の仕事を通して従来の会計業界の概念に囚われない、新たなビジネスモデルを創り出したいと考えています。 ゆくゆくは自分の取り組みを皆さんが真似してくれるようになるといいですね」
リソース弱者をフルサポート(税理士法人アピロ)
新酒さん
「私どもは、財務の視点と経営の視点を併せ持つ事務所として、freeeの導入支援のみならず、経営幹部以上の方向けのファイナンシャルプランニングや事業承継を見据えた相続対策なども展開しています。 freeeさんのミッション『スモールビジネスを、世界の主役に。』に非常に共感しているので、リソースを使う余力はあるのに何らかの事情で使えていない小規模なお客様(リソース弱者)に複合的なサービスをリーズナブルな価格で提供できる事務所にしていきたいです」
トークテーマ2:地域に根付く〇〇
続いてのトークテーマは「地域に根付く〇〇」。
地域のお客様との信頼関係をつくるために、さまざまな工夫をされているようです。
お客様にとっての「滑走路」と「駆け込みジム」になる(税理士法人アピロ)
新酒さん
「『滑走路』は伊丹空港にちなんで、『駆け込みジム』は元プロボクサーの長谷川穂積の出身地にちなんで書きました。ちょっと無理があるでしょうか……。
『滑走路』には、お客様が飛びたい距離に合わせて飛躍と安定をサポートしていくという意味を込めています。経営スタイルや目指す姿はお客様によって異なりますから、それぞれにあったサポートを柔軟にできればと思います。
また、リソース弱者の生存戦略を指導・提案できる『駆け込みジム』としての役割も果たしていきたいと考えています。お客様の現状を把握し、適切な節税対策や財務戦略をアドバイスするよう心がけています。 駆け込みジムだからといって厳しく問い詰めて追い込んだりはしないのでご安心ください(笑)」
「とりあえず値切り挑戦される説」「対面での成約率80%」(株式会社Beso)
仲田さん
「大阪のお客様あるあるで『とりあえず、値切り挑戦される説』というのは、参加者の皆さんも共感されるのではないでしょうか。 実は最近になって、私なりに対策ができるようになりました。それは、値切りの話をされても聞こえないふりをすること。大抵のお客様は一瞬怯みますから、よかったら皆さんもやってみてください。
大阪のお客様は、対面の印象を重視して税理士を選んでいるように思います。実際に、私の場合はオンラインより対面で商談を進めたほうが成約率が高いです。オンラインだと私の面白さが伝わりにくいのかもしれませんね(笑)」
発言をそのまま鵜呑みにしない(ひかり税理士法人)
萩原さん
「京都のお客様は何かを伝えるにしても、独特の奥ゆかしい言い回しをされる印象があります。本音と建前の使い分けがうまいですよね。ですから私は、お客様との会話では言葉の背景を考えるように強く意識しています。
あと、京都のお客様は地元の事務所でないと受け付けないイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際はそうでもないと感じます。信頼している人からの紹介であれば、どの地域の事務所かはあまり問われないです。 ただ、一度契約したらその後変わることはあまりないかなと思います」
トークテーマ3:同・他業種との連携
最後のテーマは「同・他業種との連携」です。三者三様の見解を伺うことができました。
freee会計・freee人事労務導入支援(ひかり税理士法人)
萩原さん
「想像の話にはなりますが、freee会計とfreee人事労務の導入支援で他事務所と連携したいですね。特に人事労務の方は、社労士さんの支援があった方がよりきめ細かいサポートができてお客様にも喜ばれるのではないかと。 逆に、税理士事務所同志の連携はお客様の方がコミュニケーションに困るのではないかと思うので、あまりやろうとは考えていません」
スピード命の密な連携(税理士法人アピロ)
新酒さん
「県内に提携している士業の方が複数名いるので、紹介できそうなお客様がいればお互いにどんどんトスを送り合っています。紹介手数料はいただいていないこともあってか、仕事がどんどん回っていっているように思います。
提携したら、コミュニケーションはお客様と弊社、提携先の士業の方でchatwork上にグループチャットを組んで行っています。 そうすればお客様をたらい回しにせずに済むので、コミュニケーションストレスをかけることはありません。スピード命の密な連携を心がけています」
税理士事務所向けAll in Oneプロダクト開発協力(株式会社Beso)
仲田さん
「実はいま、税理士事務所向けのAll in Oneプロダクトの開発を進めています。その一環で、建設業に特化したfreeeアプリ『Beso 工事台帳 for freee』を5月頃にリリースする予定です。 建設業特有の会計に苦戦しているアドバイザーさんは多いと思うので、このアプリを活用してどんどんfreeeの導入支援を進めていきましょう!」
質疑応答
3つのトークテーマを話し終えた後、参加者から登壇者の方々に寄せられた質問に答えていただきました。
Q1:白木さんに質問です。白木さんはどんな人と一緒に仕事をしたい、採用したいと思っていますか?
白木さん
「出身の業界は関係ありません。ユーザー目線で仕事ができる人、チームで仕事ができる人と一緒に仕事がしたいです。あと楽しい人かどうかも重視しますね」
Q2:事務所のコストが大きくなってしまうため、freee導入支援になかなか踏み出せません。負担が大きくならないようにfreee導入支援をサービスとして提供していく秘訣はありますか?
萩原さん
「freee導入支援に限らず、最初のうちはどんなサービスでも採算を合わせるのは難しいのではないでしょうか。その状況からいかにして採算が取れるサービスとして作り込めるかが大切で、採算を取るのが難しいなら撤退する勇気も必要です。 freee導入支援を本当にやりたいと思うなら、まずは採算度外視でお客様にサービスを提供してみて、その後新たなお客様に提案するときにサービスとして成立するよう調整するしか方法はないのかなと思います」
Meet up!
トーク終了後にはMeet Upを実施。登壇者と参加者の皆さんは、「同業種・他業種の業務連携」「等身大の夢」いずれかから興味関心のあるテーマを選んでルームに入室し、freeeのカスタマーサクセスマネージャーによる進行のもとで和やかに語り合いました。
「等身大の夢」を語り合うルームでは、事務所の発展を見据えた意見から自身のキャリアプランまで各々が自由に夢を発表しました。
《こんな夢を語りました》
- freeeをはじめとする各種システムを駆使して手作業の時間を減らし、自分が楽しいと思える高単価なコンサル業務にかける時間をもっと増やしたい。いずれディープラーニングも活用してご相談への回答ができる仕組みもできると嬉しい。
- 事務所の規模を拡大させて、ゆくゆくは地元でそれなりに知名度がある事務所に成長していきたい。そのために従業員の採用を強化しているが、彼らの生活を守れる範囲で無理なく進めていきたい。
- 地元で頑張る若い人たちに良い税務を届けることで、彼らの事業を応援していきたい。
- 税務に特化した事務所から転職し、現在は税務や社外CFOを担当している。もっとお客様の業務効率化や売上アップに貢献できるアドバイスをしていきたいので、将来は人事やマーケティングにも携わりたい。
一通り夢を語り合った後には、所内にfreeeを浸透させるコツについて意見を交わし合う場面も。
参加者の皆さんは、「自分が率先してfreeeを活用し、そのメリットを相手の琴線に触れるポイントに合わせて伝えることが重要」 「自分の身近にいるメンバーにfreeeの導入メリットを浸透させれば、いずれ彼らが他のメンバーに広めてくれるようになる」 「freeeが公開しているユーザー向けの動画カリキュラムを見ながら習熟してもらう」などの実例を紹介しあっていました。
今回は初めて地域を絞ったフリシズとなりましたが、関西で活躍する認定アドバイザーの熱量が伝わる活気ある回となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!