
税理士コミュニティとは|開業税理士が活用できるコミュニティを紹介
目次[非表示]
- 1.税理士コミュニティの役割
- 1.1.税理士コミュニティに参加するメリット
- 1.2.開業税理士の不安を解消
- 1.3.付加価値の高い業務スキルの習得
- 1.4.ビジネスチャンスの拡大
- 1.5.他業種とのネットワークの構築
- 2.税理士コミュニティの種類
- 2.1.税理士会が主催するコミュニティ
- 2.2.関連企業が主催するコミュニティ
- 2.2.1.「アドバイザー×アドバイザー相談会」の特長
- 2.2.1.1.業務課題に対する実務的なアドバイス
- 2.2.1.2.テーマ別に深掘りした相談が可能
- 2.2.1.3.参加者同士のネットワーク形成
- 2.3.税理士の有志によるコミュニティ
- 2.4.士業交流コミュニティ
- 3.税理士コミュニティの形式の違い
- 4.税理士コミュニティを活用して成長への一歩を踏み出そう
税理士コミュニティの役割
税理士コミュニティとは、税理士が他者と交流するための集まりです。
コミュニティのタイプはさまざまで、たとえば、開業して間もない税理士が同じ状況の税理士とつながるためのコミュニティや、特定の分野について知識を深めたい税理士が集まる研究会なども、広義ではコミュニティと捉えることができます。
多様なコミュニティの中から自分に合うものを見つけて参加することで、業務へのモチベーションを維持したり、事務所の経営課題を解決したりすることができます。
税理士コミュニティに参加するメリット
税理士コミュニティへの参加には多くのメリットがあります。ここでは、代表的な例を紹介します。
開業税理士の不安を解消
開業したばかりの税理士や、これから開業を目指す税理士にとって、事務所経営に関する悩みや不安は尽きないものです。集客や人材確保の方法といった、直ちに正解が見つからない課題に直面することも多くあります。
こうした問題解決に、税理士コミュニティへの参加が大きな助けとなる場合があります。
中でも、同じ状況を経験した開業税理士から得られるアドバイスは実践的で役に立つものが多いでしょう。
また、他者の視点を取り入れることで、自分の視野が広がり、新たなアイデアが生まれるきっかけになります。
付加価値の高い業務スキルの習得
経営コンサルティングなどの専門性の高い分野や、相続税や国際税務といった高度な税務への対応は、他の税理士との差別化や付加価値の高いサービス展開において非常に重要です。
税理士コミュニティの中には、これらの分野で活躍する税理士を招いたセミナーや勉強会を開催するものもあります。
これらをうまく活用することで、スキルを効率的に身につける貴重な機会を得られることでしょう。
ビジネスチャンスの拡大
税理士コミュニティへの参加は、ビジネスチャンスの拡大にも繋がります。
参加者との信頼関係を構築することで、案件の紹介を通じて顧問先を増やしたり、気の合う税理士や他業種の専門家と新しいサービスを立ち上げたりするチャンスも得られます。
他業種とのネットワークの構築
税理士が顧問先から受ける相談は、税務や会計にとどまりません。
人事や社会保険労務、企業法務、事業承継、M&A、不動産売買など、税理士だけで解決が難しい内容も多くあります。
こうした問題に対応するには、地域の他士業や専門業者と交流できるコミュニティを通じて、日頃からネットワークを構築しておくことが大切です。
適切な専門家を紹介できるようになれば、顧問先からの信頼感をさらに高められるでしょう。
税理士コミュニティの種類
税理士コミュニティにはさまざまな種類があり、目的や主催者によって特徴が異なります。以下に、代表的なコミュニティの種類を紹介します。
税理士会が主催するコミュニティ
各エリアの税理士会では、税理士の交流や地域を盛り上げるための活動が行われています。研修会や会合への参加を通じて、その地域で長く活躍するベテラン税理士との接点が持てることが特徴です。
【コミュニティの特徴】
- 研修やセミナーを通じて、定期的に知識を更新できる。
- 地域の税理士との交流で連携を強化できる
- さまざまな世代の税理士との交流のチャンスがある
関連企業が主催するコミュニティ
会計ソフトベンダーなど、税理士業務に関連する企業が主催するコミュニティです。製品やサービスの活用方法を学びながら、同じ業務に注力する税理士同士の交流を深めることができます。
【コミュニティの特徴】
- 「同じ製品のユーザー」を前提としてつながるため交流しやすい
- 企業が提供する業務スキルを身につけられる
- 税理士事務所の経営に役立つものが多い
たとえば、freeeではfreee認定アドバイザー制度の一環として、税理士同士が実務的なアドバイスを交換できる場「アドバイザー×アドバイザー相談会」を開催しています。
「アドバイザー×アドバイザー相談会」の特長
業務課題に対する実務的なアドバイス
freeeの操作、顧問先への提案手法、事務所運営など、日常業務で直面する課題について、先輩アドバイザーが実際の経験をもとに実務的なアドバイスを行います。顧問先導入時の注意点やトラブル対応のヒントなども共有されます。
テーマ別に深掘りした相談が可能
業務効率化、アプリ連携、顧客先獲得、自計化ノウハウ、事務所経営など、テーマごとに分かれた相談会を開催しています。特定のテーマに集中して深掘りすることで、より具体的なノウハウや実務に役立つTipsを得ることができます。
参加者同士のネットワーク形成
相談会を通じて税理士同士が気軽に交流できるため、日頃の業務で抱える共通の悩みを共有し、解決策を見つける場として活用できます。
また、他の税理士の視点やノウハウに触れることで、自分では気づかなかった業務改善のヒントを得られる可能性もあります。
アドバイザー×アドバイザー相談会
このように、関連企業が主催するコミュニティに参加することで、業務効率の向上だけでなく、ビジネスチャンスの拡大や新たな人脈づくりに期待ができます。
税理士の有志によるコミュニティ
税理士の有志が自主的に立ち上げて運営しているコミュニティです。
特定の分野に特化した研究会や、開業後の悩み相談を目的としたカジュアルなグループなど、自由度が高いコミュニティであるといえます。
【コミュニティの特徴】
- 共通の関心事をもつ税理士と気軽につながることができる
- 気の合う税理士と交流できる
- 活動内容や熱量が参加者に依存するため、自分に合うかどうかを見極める必要がある
士業交流コミュニティ
弁護士、司法書士、社労士、行政書士、公認会計士など、税理士以外の士業と交流できるコミュニティもあります。税理士だけでの解決が難しい相談に対応するためのネットワークを構築する場として活用できます。
【コミュニティの特徴】
- 顧問先のさまざまな課題解決のための連携が可能になる
- 他士業の専門家から多角的な知識やアイデアを得られる
- 相互に案件を紹介し合うことで新たな顧客層の獲得につながる
税理士コミュニティの形式の違い
税理士コミュニティには、インターネットを活用した「オンライン型」と、直接対面で交流する「オフライン型」があります。それぞれの特長を理解し、自分の目的に合った形式を選ぶことが重要です。
オンライン型
オンライン型は、SNSグループやウェビナー、オンラインフォーラムなど、インターネットを通じて参加できる形式です。時間や場所に縛られず、全国どこからでも気軽に参加できる点が魅力です。たとえば、ZoomやTeamsを利用した勉強会、Facebookグループでの情報交換、SNSを活用したグループチャットなどがあります。柔軟な参加スタイルを求める方に適しています。
オフライン型
オフライン型は、直接会って交流する形式で、信頼関係を築きやすいのが特長です。地域ごとの研修会やセミナー、懇親会、課題解決を目的としたプロジェクト活動などが含まれます。親密な関係を築きたい場合や、地域の仲間と協力して新たな取り組みを始めたい場合に最適です。
税理士コミュニティを活用して成長への一歩を踏み出そう
税理士コミュニティは、悩みの解消や知識の向上、人脈の構築、ビジネスチャンスの拡大など、開業したばかりの税理士を含むさまざまな税理士にとって役立つものとなります。
税理士コミュニティを積極的に活用し、専門家としての成長だけでなく、より良い事務所運営や新たな事業展開への一歩を踏み出しましょう。
freeeでは税理士開業を目指す方のために人脈づくりに関連することも含めて、独立開業時に準備すべきことのすべてが分かる 「事務所開業ハンドブック」を提供しております。ぜひ、こちらも参考にしてください。