開業税理士のホームページの役割と制作方法
近年ではホームページを運営する税理士事務所が多くなっています。ホームページは、競合との差別化を図り顧客を獲得するための重要な手段です。
この記事では、税理士事務所にとってのホームページの役割と、税理士として開業した場合のホームページの制作方法について解説します。
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目次[非表示]
- 1.税理士事務所にとってのホームページの役割とは
- 1.1.税理士自身の信頼性の向上
- 1.2.他事務所との差別化
- 1.3.SEO対策による継続的な集客
- 1.4.ホームページの作成方法と費用
- 1.5.外注する場合
- 1.6.自作する場合
- 1.7.外注と自作のどちらでホームページを制作すべき?
- 2.ホームページを開設して税理士事務所の集客につなげよう
税理士事務所にとってのホームページの役割とは
まずは、税理士事務所にとってホームページがどのような役割を果たすのかを見ていきましょう
税理士自身の信頼性の向上
近年では多くの人が、税理士を探す際にインターネット検索を利用します。
検索をした際に検索結果に事務所のホームページが表示されること自体が、税理士としての安心感に繋がります。
また、ホームページに自身の写真や経営理念などを掲載することで、税理士選びに迷っている顧客に対して親しみやすさや好感を持ってもらいやすくなります。
他事務所との差別化
自身の事務所の強みをホームページに掲載することで、他の事務所との差別化を図ることができます。例えば自身の経歴や専門分野、提供するサービスの内容や価格、顧問先のお客様の声などが差別化できるポイントになります。旧姓使用の申請を単体で行う場合
SEO対策による継続的な集客
経営者のための定期的な情報発信や、SEO対策を行った記事を投稿することによって、顧客候補を継続的に集める仕組みを構築できます。また、顧問先にとって役立つ情報発信を続けることで信頼を築き、税理士としてのブランドを向上させることも可能です
ホームページの作成方法と費用
ホームページを作成する場合、外注するか、自作するかを選択することになります。それぞれの方法と費用感を説明します。
外注する場合
ホームページ制作を専門の制作会社やフリーランスに依頼する方法です。制作会社によって得意なデザインやジャンルがあり、初期費用やランニングコストも大きく異なるので、過去の実績や料金プランなどを見て選びましょう。
また、ホームページを積極的に集客のツールとして使用したい場合、ホームページのリリース後にもコンテンツの追加や編集によって最新の情報を発信していくことが重要になります。コンテンツの追加を制作会社に依頼すると、料金体系によってはランニングコストが嵩んでしまうケースがあります。
その場合に検討したいのは、CMS(コンテンツマネジメントシステム)やノーコードツールを使用したホームページ作成サービスです。CMSはテキストデータの編集によってサイトを編集することができるツールで、代表的なツールとしてはWordPressがあります。また、ノーコードツールの代表例としてはWixやStudioがあり、いずれもマウスを使って要素を配置していくことでサイトの編集が可能です。これらを使用した構築方法であれば自力でのコンテンツの追加や編集が可能で、ランニングコストを抑えやすくなります。
【外注する場合】
特徴 |
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制作費用 |
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維持管理費用 |
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自作する場合
近年では、前述のCMSやノーコードツールの台頭により、ホームページの自作が以前より容易になりました。これらのツールでは用意されたテンプレートを利用することで、デザインやプログラミングをすることなくサイトの構築が可能です。
またインターネット上に無料の情報が多数存在するため、専門知識が少なくても自作がしやすい環境になっています。
ただし自作の場合には、サーバーやドメインなど、ある程度のネットワークの知識が必要になるため、注意が必要です。
またデザインや検索エンジン対策など、外注する場合と比べてクオリティが見劣りする部分は出てきます。
また、外部のサポートが得られないため、エラーなどのトラブル対応も自ら行う必要があります。
いずれにせよ、自作の場合にはスケジュールに余裕を持って取り組むことが重要になります。
【自作する場合】
特徴 |
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制作費用 |
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維持管理 |
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外注と自作のどちらでホームページを制作すべき?
外注と自作のメリットをそれぞれ解説しましたが、では実際にホームページ制作の際にはどちらを選択するべきでしょうか?
一人税理士であれば、基本的には外注を選択するのがよいでしょう。ホームページ制作についての専門知識がない場合、ホームページ制作にはかなりの時間と労力を要します。税理士の開業後は人手も不足しがちで、検索エンジン対策やトラブル対応など制作後のサポートも受けることができません。
さらにリリース後にサイトを運用していくのであれば、ランニングコストを抑えられるCMSやノーコードツールを利用した構築方法を選択するのがおすすめです。またデザインや機能にこだわり過ぎると費用が高額になる場合もあります。開業までの準備期間とご予算に合わせて検討しましょう。
ホームページを開設して税理士事務所の集客につなげよう
税理士事務所のホームページには、税理士としての信頼感向上や、事務所の強みの訴求による他の事務所との差別化、ブログやお役立ち情報の発信によるWebからの集客など、様々な役割があります。
ホームページの制作方法としては外注と自作の2つの選択肢がありますが、外注の場合は洗練されたデザインや高度なSEO、短期間での作成、サポート体制といったメリットが、自作の場合には大幅なコストの削減というメリットがそれぞれあります。
独立開業後は予算もスケジュールも余裕がないことが多いですが、自らの状況に合わせた制作方法を選択しましょう。
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