税理士証票交付式(税理士証票伝達式)とは?

税理士登録を行った後、税理士として正式に活動するには、日本税理士会連合会から交付される「税理士証票」が必要になります。税理士証票は、各税理士会が開催する「税理士証票交付式」において、税理士に直接渡されます。

本記事では、この「税理士証票交付式」について、式の流れや持ち物、欠席できるかどうかなどを詳しく解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.税理士証票交付式とは
  2. 2.税理士証票交付式の流れ
    1. 2.1.税理士会役員の挨拶・紹介
    2. 2.2.税理士法や税理士会組織の説明
    3. 2.3.税理士バッジ・税理士証票の授与
    4. 2.4.関連団体の紹介・入会手続き
    5. 2.5.記念撮影
    6. 2.6.懇親会
    7. 2.7.税理士証票交付式の必要書類・持ち物
    8. 2.8.必要書類・持ち物について
    9. 2.9.当日の服装について
  3. 3.税理士証票交付式を欠席するとどうなる?
  4. 4.税理士証票交付式は開業税理士の第一歩


税理士証票交付式とは

税理士証票交付式とは、各税理士会が税理士登録を終えた税理士を集めて、税理士証票や税理士バッジを渡すために開催する式典のことです。

税理士登録の手続きを行い、日本税理士会連合会によって正式に登録が完了した税理士が対象となります。
対象者には、式の開催日時や場所などが記載された通知が届きますので、通知を受け取った税理士は、式に出席できるようスケジュールを調整する必要があります。

なお税理士会によっては「税理士証票伝達式」と呼ぶ場合もあるようですが、同様の式典を指します。

税理士証票交付式の流れ

税理士証票交付式では、税理士証票の授与だけでなく、これから税理士業務を遂行するにあたって必要となる法令等の説明や各種手続きが行われます
式の進行や内容は税理士会によって異なりますが、おおむね次の流れで実施されます。

税理士会役員の挨拶・紹介

税理士会会長による挨拶や、出席している税理士会の役員の紹介が行われます。これから自身が所属する税理士会の中心で活動する方々を知る、貴重な機会となります。

税理士法や税理士会組織の説明

税理士法に関する説明や、入会する税理士会の組織・活動についての案内が行われます。
税理士の使命や業務上注意すべき行為など、税理士としての職務や責任について理解を深めるための大切な時間となります。

税理士バッジ・税理士証票の授与

税理士バッジや税理士証票の授与が行われます。一人一人に手渡される場合もあれば、あらかじめ席に配布されている場合もあります。

関連団体の紹介・入会手続き

税理士会への入会手続きや、税理士政治連盟や税理士協同組合など関連団体の紹介、電子証明書の申し込みに関する案内なども行われます。税理士会によっては、税理士向けの保険や税務ソフトの紹介が行われることもあります。
税理士政治連盟への加入や税理士協同組合への出資は、任意となります。

記念撮影

税理士証票交付式の参加者による記念撮影が行われます。税理士としての門出の記念として思い出にもなるでしょう。

懇親会

税理士証票交付式の終了後、税理士会主催の懇親会が開催されることがあります。
同じ地域でこれから活動していく税理士同士が、連絡先を交換したり、情報交換を行ったりできる貴重な交流の場です。開催される場合は、可能な限り参加するようにしましょう。

税理士証票交付式の必要書類・持ち物

税理士証票交付式には、持参すべき書類や、各種入会手続きに必要な現金など、事前の準備が必要なものがあります。
ここでは、一般的に必要とされる持ち物などについてご紹介します。

必要書類・持ち物について

税理士証票交付式の当日は、下記のような書類や持ち物が必要になる場合があります。

  • 印鑑
  • 事前に配布された税理士会への入会届、関係団体への加入申込書など ※当日配布される場合は不要
  • 電子証明書の申し込みに関する書類(実印・印鑑登録証明書・住民票など) ※オンライン申込みの場合は不要
  • 税理士会への入会金や年会費など 

これらの必要書類・持ち物は、所属する税理士会によって異なります。事前に送付される税理士証票交付式の案内書類をよく確認し、漏れのないよう準備しましょう。

税理士会への入会金や年会費など、必要な費用については「 税理士登録にかかる費用と税理士会の入会金・年会費(全国本会一覧) 」に掲載しております。ぜひご参考ください。

当日の服装について

税理士証票交付式の服装に厳格な指定はありませんが、写真撮影を伴う式典であることを踏まると、フォーマルに近い装いが望ましいといえます。カジュアルすぎる服装は避け、清潔感のある格好を心がけましょう。

また、税理士証票交付式では、税理士バッジを着用して記念撮影が行われる場合があります。税理士バッジの留め具には以下の2種類があり、税理士会によっては選べることもあります。

  • ネジ式:襟にフラワーホールがあるジャケットに適したタイプ(主に男性向け)
  • ピン式:さまざまな服に対応できるタイプ

撮影時にスムーズに対応できるよう、バッジを着けやすい服装を選ぶと安心です。

(注)記念撮影の実施や、税理士バッジ着用の有無については、所属する税理士会にご確認ください。

税理士証票交付式を欠席するとどうなる?

税理士証票交付式は、税理士として業務を行うために必要な「税理士証票」を受け取る場であり、あわせて重要な説明や各種手続きも行われる大切な式です。

しかし、どうしても都合がつかずに出席できない場合は、欠席がわかった時点で早めに税理士会に連絡しましょう。場合によっては、郵送等による対応が可能となるケースもあるようです。

(注)税理士証票交付式の欠席の可否や、その際の税理士証票と税理士バッジの受け渡し方法、各種説明や入会手続きの扱いについては、所属する税理士会に必ずご確認ください。

税理士証票交付式は開業税理士の第一歩

税理士証票交付式は、これから開業や独立を目指す方にとって、まさに開業税理士としての第一歩といえます。

証票やバッジの授与に加え、税理士法や所属する税理士会に関する説明、実務に必要な手続き、同じ地域でこれから活躍する仲間との出会いなど、今後の活動に役立つ情報やつながりを得られる貴重な機会となります。
しっかりと準備をして臨み、スムーズに新たな一歩を踏み出しましょう。

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