変えることが、進むことだった
freee移行で見えてきた事務所の新しい景色

株式会社start-with/荻島会計事務所

株式会社start-with/荻島会計事務所

代表税理士 荻島宏之様

事務所規模:12名
所在地:東京都新宿区
課題:業務効率化、付加価値向上
新しいシステムへの移行を前にして、気持ちが揺れている方もいるかもしれません。
「習熟できるだろうか」「事務所のみんながついてきてくれるだろうか」

そんな問いを抱えながら、freee(フリー)への移行を進めてきた荻島宏之様に、その道のりをうかがいました。

第1章:freee移行は「大変そう」から始まった、いま絶賛移行中の荻島会計事務所

――そもそも、A-SaaSからfreeeへの移行を決めた経緯を教えてください。

荻島宏之様(以下、荻島):税理士 A-SaaSがfreeeグループの一員になったこともあり、「いずれなくなるかもしれない」という感覚は以前からありました。実際になくなると知った時も、大きなショックはなかったです。「いよいよこの時が来たか」という感じでした。
ただ、その次の瞬間からは、「他のシステムに変えるにしても、これは相当大変だろうな」とすぐに思いましたね。

――それはスタッフの方も同じ感覚でしたか?

荻島:はい。freeeにするかどうかに関わらず、「今まで使ってきたものが使えなくなって、また1から学ばなければならない」という状況ですから、みんな「うわー、大変だろうな」という雰囲気でした。

ただ、いろいろなシステムをゼロベースで検討してみた結果、私たちが目指しているものに一番合うのはfreeeだということになって。決めてからは、「これはすごくいい機会だ」と捉え直しました。
業務効率化は日々考えていたことでしたが、A-SaaSを使うことが無意識の前提になっていたんです。それ以外にも選択肢があったんだ、と気づいたことはラッキーなことでした。

――freeeへの移行をスタートしたのはいつ頃ですか?

荻島: freeeでやると決めてから、実際に移行をスタートしたのは4ヶ月後くらいです。

12名の事務所のうち、まず先行チームとして4名が習熟に取り組んで、その後他のスタッフもフォローしていく、という順序で進めました。
移行開始の時点でも、スタッフの温度感にはまだ差がありましたね。
使ってみて「これは便利なんだ」と実感したり、freeeのサポートで「習熟するとこういうこともできますよ」と教えてもらったりする中で、少しずつ「頑張ってやってみよう」という気持ちに変わっていきました。

第2章:記帳代行の時間が半分以下に。freeeが変えた仕事の中身

――freeeを実際に使ってみて、最初に「面白い」と感じた機能はありましたか?

荻島:本当に基礎的な機能なんですが、「自動登録ルール」ですね。
以前はそれをほとんど使わず、「自動で経理」の画面から一件ずつ登録していたんです。
「こういう設定をして、定期的に見直せばどんどん良くなりますよ」と改めて教えてもらって使ってみたら、「なんて便利な機能なんだ」と感動しました。独学で触るより体系立てて学ぶ方が、全然違いましたね。

――freeeに移行してみて、業務への実際の影響はありましたか?

荻島:最近、1年分の記帳代行を2社ほどfreeeで一通りやってみたんですが、後で作業時間を振り返ったら、A-SaaSを使っていた昨年と比べて半分以下になっていたんです。それだけ時間が短くなるんだと思いました。

ただ、単純にfreeeの機能を使ったからというだけでなく、「なるべく自分の手で打ち込まないように」という意識でやったことが大きかったと気づきました。freeeへの移行が、自分の仕事の中身そのものを見直すきっかけになりました。

――「記帳代行はfreeeの恩恵を受けにくい」というイメージを持つ方もいると思うのですが。

荻島:そういうイメージは、私もかつて持っていました。

ただ、freeeは会計帳簿として同じ結果を出すのにいろいろなやり方があるんです。お客様からどういう形で情報をもらうかに合わせて、適切な選択肢がいくつもある。その組み合わせを考えるのが面白くて。
例えば、さまざまな支払いを一枚のカードにまとめてもらうだけでも、お客様の経理がシンプルになって、私たちの作業も効率的になります。記帳代行でも十分に効率化できると思います。

第3章:10年越しの再挑戦が、今の事務所の原点になった

――freeeに対しては、以前からどのような印象をお持ちでしたか?

荻島:実は10年くらい前にも一度、事務所でfreeeの導入を試みたことがあって。
ただ、きちんと学ばないまま進めてしまったので、「全部がぐちゃぐちゃになる」という印象を持ってしまいました。
一度ぐちゃぐちゃになると、ゼロからリセットするしかないくらいに感じて。「変な入り方をするとどうにもならない」というイメージで、それからしばらく距離を置いていました。

――10年前の印象から、今回はどのように変わりましたか?

荻島:今回は、改めて「こういう設計思想です」というところから体系立てて始めたんですね。そうしたら、俄然「習熟したい」という気持ちが高まってきました。

freeeはいろいろなやり方があって、その組み合わせがパズルみたいで面白い。A-SaaSは基本的に一つのやり方でやるのに対して、freeeは良くも悪くも選択肢がたくさんある。「こういうやり方だとどうなるのかな」と試してみるのが、めちゃくちゃ楽しかったです。

――事務所のスタッフの方へは、どのように移行への意識を伝えましたか?

荻島:最初はまだスタッフが実感を持てない中で、「freeeを習熟すれば未来は明るいです」というメッセージをひたすら伝えていました(笑)。
私はfreeeの山田さんからいろいろ聞いて「絵が見えている」状態でしたが、スタッフは「そんなことができるの?」と実感が持ちにくかったと思います。もっと早くからfreeeに触れる機会をつくって、「これができるな」という具体的なイメージを持ってもらえれば良かったと、今は思っています。

第4章:不安はぶつけていい。freeeのサポートは思った以上に濃かった

――freeeのサポートについては、どういう印象でしたか?

荻島:正直、移行を始めた直後は「薄いな」と感じた時期もありました。
ところが今回は、先行チームの4名が習熟した後、残りのスタッフにもまた一巡サポートをしてもらえたんです。しかも先行した4人が他のスタッフのメンター役を担えるように、「こういう座組みでやりましょう」と一緒に考えてくださった。
さらにそこからまた後追いフォローも、とどんどんサポートが続いて。みんな追いつかないくらい濃い支援をいただいている感じです(笑)。

――移行を経験した事務所として、後続の事務所に伝えたい成功の秘訣はありますか?

荻島:一つは、「freeeについてざっくばらんに話す場」を早い段階からつくることです。
今は毎週月曜の30分、freeeのことなら何でも話す時間を設けていて。「この機能、良かったよ」でもいいし、「ここが上手くできないんですよ」でもいい。先行チームが習熟を始めた時期から設けておけば良かったと思っています。

もう一つは、言葉の使い方です。「取引」「仕訳」「明細」といった言葉がfreeeと従来の複式簿記ベースの考え方では使い方が微妙に異なるので、「ここで言っているのはfreeeのこの画面のことです」と一つ一つ丁寧に確認しながら話すようにしました。
概念の理解が、習熟の早さに直結すると思います。

第5章:月次決算の早期化が、経営者の意思決定を変える

――これからfreeeを活用してどのような事務所にしていきたいか、展望を聞かせてください。

荻島:顧問先の経営者の方が「将来こういう姿になりたい」という目標を数字で描いた時、今現在どこにいるかをいつでも早く見比べられるようにしたいんです。
そのためには月次決算の早期化が大事で、A-SaaSでやっていた頃はある程度限界を感じていました。

freeeを使うことで、記帳代行の効率化はもちろん、お客様の経理の部分から関わることで、より早く月次を締めることができるという展望が見えてきました。本当に未来が明るいなと思いました。

――AIが話題になる時代の中で、freeeの習熟はどのような意味を持つと思いますか?

荻島:学校の科目でいうと、「必修科目」のような位置づけだと思っています。
取り組んでいかなければならないことだという意識です。A-SaaSを使ってきた方は、当初クラウドの会計・税務システムを新しいものとして取り入れた方たちですよね。新しいものに飛び込んでいく、その思い切りの良さは今も変わらないはずです。


freeeを触ってみたら面白くて仕方ないという気持ちに変わると思うので、まずは触れてみる、どんどん触れてみる。そこからお客様に喜んでいただく体験を、ぜひ感じていただけたらと思います。

編集後記

荻島様とお話ししていると、「やってみたい」という前向きなエネルギーが自然と伝わってきます。freeeを「パズルみたいで面白い」とおっしゃっていた言葉が印象的でした。毎週月曜の30分、スタッフと自由に話す場を設けているというエピソードからも、チームで一緒に前に進もうとする事務所の雰囲気が伝わってきます。
freeeへの移行を「ラッキーなチャンス」と捉え直した荻島様の歩みは、きっと多くの事務所の背中を押してくれることでしょう。
荻島会計事務所の新しい景色を、freeeはこれからも一緒につくっていきたいと思います。クラウド会計に本気で向き合う事務所です。

株式会社start-with/荻島会計事務所 

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