「記帳」を終わらせ、「経理」を創る。
岡山から始まるリアルタイム(RT)経営改革。

Goofice税理士法人_事例記事_メイン画像

Goofice税理士法人

代表社員・税理士 成本 達哉様

事務所規模:24名
所在地:岡山県岡山市
課題:業務効率化、組織マネジメント、付加価値向上

会計業界が激変する今、岡山の地に根を張り、freeeを武器に地域経済のアップデートを仕掛ける一人のトップアドバイザーがいる。

Goofice税理士法人の成本様が目指すのは、単なる「会計ソフトの導入」ではない。岡山というコミュニティのHUBとなり、税理士、経営者、銀行が同じ“生きた数字”を共有する「新しい経理のスタンダード」の構築だ。

成本様が語る、クラウドの真の価値と、地方の未来とは。

効率化の先にあるリアルタイム経営の再定義

――世間では「freee=記帳が楽になるツール」という文脈で語られることが多いですが、貴所が掲げるテーマはそれとは一線を画していますね。

成本達哉様(以下、成本): そうですね。「入力が速くなる」というのは、あくまで最初の一歩に過ぎません。私たちの仕事は、データを構造化し、経営者が正しい意思決定をできる体制をつくることです。

多くの現場では、「記帳の自動化=リアルタイム」と捉えられています。しかし、入力が速くなるだけでは、経営に使える数字にはなりません。重要なのは、お金が動いた後に記録するのではなく、請求や仕入れなど、経済活動が発生した時点を正しく捉えることです。
リアルタイム経営は、次の三つの段階によって成り立ちます。

  • RT経理
    • 債権・債務が発生した時点を捉え、その情報が正しくfreeeへつながる経理フローを設計する。
  • RT記帳
    • 設計された経理フローを通じて、証憑や取引データが自動的かつ継続的に会計へ反映される。
  • RT経営
    • 鮮度と信頼性のある会計データをもとに、経営者が意思決定し、税理士がリアルタイムに伴走する。


実務上は、記帳の効率化から導入を始めることもあります。しかし、目指すべき設計の順番は「RT経理→RT記帳→RT経営」です。

税理士がインフラを設計し、顧問先がその恩恵を享受し、共に未来の経営を語る。この構造が揃って初めて、経理は「過去の記録」から「未来の地図」へと変わるのです。

AI時代だからこそ際立つ「情報の器」としてのデータベース論

――昨今、AIエージェントやMCP(Model Context Protocol)の活用によって、データの自律処理が話題です。その時代におけるfreeeの価値をどう定義されていますか?

成本:結論から言うと、AI時代におけるfreeeの価値は、会計データを蓄積するだけでなく、その数字が生まれた背景まで一つの流れとして保持できることにあると思っています。

会計データ自体は、日付、金額、勘定科目、取引先などの項目を持つ、もともと構造化されたデータです。ただ、完成した仕訳だけでは、「どの経済活動から生まれた数字なのか」「どの請求や決済に対応するのか」「根拠となる証憑は何か」という背景までは十分に見えてきません。

freee会計の優れているところは、会計処理だけを切り取るのではなく、請求による債権債務の発生から、決済、仕訳、証憑までを一つの流れとしてつなげられることです。ファイルボックスも単なる証憑の保管場所ではありません。証憑が取引に紐づくことで、会計上の数字と、その根拠となる情報を一体として保持できます。

このつながりがあるからこそ、freeeに蓄積されたデータは、単なる過去の記録ではなく、「なぜこの数字になったのか」までたどれる経営のためのデータベースになります。将来AIがデータを参照するときにも、数字だけでなく、取引の状態や背景を踏まえた分析ができる。ここに、freeeがAI時代の基盤になり得る大きな強みがあると思います。

Googleドライブのフォルダをきれいに整理するだけでは、情報同士の関係性まではつくれません。freeeは、日々の経済活動と会計データを同じ基盤の上で結びつけられる。だからこそ、経理を効率化するための道具にとどまらず、経営判断を支える「情報の器」として機能します。

大切なのは、freeeへデータを集めながらも、単なる集約にとどまらず業務フローをつなぎ、そのデータをどのような経営判断に生かすのかというゴール設計を明確にすること。その基盤となるデータのインフラ設計を税理士が伴走しながら行うことで、freeeの持つ価値を最大限に引き出せると考えています。

「記帳担当者」という概念の撤廃。社内スタッフを全員レビュワーへ

――他社ソフトとの違いについて、特に「設計」という言葉を強調されていますね。事務所内の働き方にも変化はあるのでしょうか。

成本: 他社ソフトは、人間が「こう処理して」と細かく指示を出す、従来の記帳代行の延長線上にあります。
対してfreeeは、最初の「設計」さえ正しければ、システム自体が正しいプロセスへとユーザーを導いてくれる。

だからこそ、私たちの仕事は「入力チェック」ではなく、「経理の設計図を描くこと」にシフトしました。

実はうちの事務所では、「記帳担当者」という概念そのものをなくしました。

スタッフには、「作業者ではなく、タスク管理も含めた『管理者(レビュワー)』であり、データの活用者として顧問先と向き合う『伴走者』だよ」と伝えています。作業で時間を消化することをやめたんです。これによって、関係者全員の視座が変わります。
 

  • 税理士は: 高度な税務判断や、事業成長へのアドバイスに集中する。
  • 経理担当者は: データの整理屋ではなく、経営の羅針盤を支える設計士になる。
  • 銀行は: 過去の決算書ではなく、鮮度の高い数字を見て即座に融資の判断を下す。

この三者の視点が「いつでも、どこでも、正確に」重なる状態。これこそが、私の求める「経理のあるべき姿」です。

保守的な地方だからこそ、背中を押す「選択肢」になりたい

――なぜ岡山というエリアで、ここまでの熱量を持ってクラウド推進やコミュニティ(マジカチ)の運営に取り組まれているのでしょうか。

成本: 地方都市は、都心部に比べて新しいものに飛びつくイノベーターが少なく、周りを見ながら慎重に判断するマジョリティ層が多いんです。放っておくとイノベーター気質の尖った人材は東京や福岡に出ていってしまう。だからこそ、地方にこそ「まずはやってみる」という人の背中を押してあげる存在が絶対に必要なんです。

クラウドを使えば、場所にも時間にも縛られなくなります。「どこでも仕事ができる」という環境は、地方企業の採用力を高め、生産性を劇的に向上させます。

そして何より、顧問先との繋がりが圧倒的に濃くなる。これまでは「月に一回会ったタイミングで紙の試算表を渡し、過去の数字の解説をして時間が終わる」のが当たり前でした。でもクラウドなら、会う前にお互い同じ数字を見ていることが前提です。
だから、対面で会った瞬間から、過去の確認ではなく「未来や投資の話」という一歩先の話からスタートできる。この感動を、岡山のたくさんの事務所に知ってほしいです。

私はもともと、従来の会計ソフトのコミュニティにいました。そこでの繋がりも非常に強固で素晴らしいものでしたが、freeeのコミュニティ「マジカチ」の面白さは、freeeを使っていない人や、新しいもの好きの多様な職種の人たちともフラットに、簡単に繋がれる文化にあります。

現在、岡山のマジカチには40名もの仲間が集まるようになりました。ライトユーザー向けの企画を多めに用意して参加ハードルを下げているので、中四国エリア全体の新しいHUBとして、非常に楽しい場に育ちつつあります。

岡山のアドバイザーたちへ:本物のアップデートについていくワクワクを

――これからクラウドへ舵を切ろうとしている、岡山のアドバイザーへメッセージをお願いします。

成本: 私は、プログラムの知識があるわけでも、キラキラした先進的な人間でもありません。泥臭くやってる人間です(笑)。だから、最初は「新しいものを触るのが怖い」「一歩目は記帳効率化から試してみよう」というスタートで全く構いません。

私自身、顧問先への伴走内容を考える壁打ち相手としてAIをよく活用しています。記帳作業の効率化には使っていないので、流行りには乗れていないかもしれませんが(笑)。

freeeというプロダクトの裏側には、全国のトップイノベーターたちの開発要望や、最先端のSaaSの思想が常に組み込まれ、ものすごいスピードでアップデートされ続けています。つまり、freeeを使いこなし、そのアップデートに正しくついていくだけで、自分たちの事務所も自然と時代の最先端の基準(スタンダード)に追いつける。これは、事務所にとって大きな武器だと思いませんか?

単に紙を右から左へ処理することではなく、データを構造化し、経営者が正しい意思決定をできる体制をつくること。それが私たちの仕事です。これは、AIがどれだけ進化しても絶対に替えられない、私たちの「信用商売」の本質です。

クラウドという強力な手段を手に、経営を数字でリードできるプロフェッショナルを、この岡山に増やしたい。プレイヤーが増えれば、地域全体の未来は必ず変わります。最高の道具は揃っています。共に、新しい世界を開きましょう!

――プロのインタビュワーからの視点(取材後記)

成本様が語る言葉には、ツールの機能説明は一切ない。あるのは、徹頭徹尾「データをどう構造化し、経営者の意思決定にどう繋げるか」という一貫した思想だ。

「会った瞬間から未来の話を始める」。従来型の会計ソフトを使用してきたバックグラウンドを持ちながらも、クラウド会計のオープンな文化を誰よりも愛し、岡山の地で実践する彼の背中は、地方の会計事務所がこれから歩むべき「極めて現実的で、最もエキサイティングな生存戦略」を明確に示してくれていた。

Goofice税理士法人

岡山県岡山市
freee認定アドバイザーページはこちら

利用サービス

あわせて読みたいその他の事例

課題:業務効率化

導入サービス:freee会計

会計事務所・社労士事務所の皆様もfreeeがサポートします

貴事務所の課題を解決する
お役立ち資料はこちらから
ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください