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成功する開業税理士の人脈づくりのコツと注意点

税理士として独立開業を目指す中で、成功を収めるためには顧問先の獲得やサービス向上と同様に、人脈づくりが重要な要素となります。
​​​​​​​本記事では、開業税理士が効果的に人脈を築くためのポイントと注意点を解説します。

関連記事:税理士の独立開業時に重要な人脈|成功に欠かせない理由を解説

目次[非表示]

  1. 1.開業税理士の人脈づくりの方法とコツ
    1. 1.1.新たなコミュニティに参加する
    2. 1.2.他士業との交流の機会をもつ
    3. 1.3.業務を通じて信頼関係を構築する
    4. 1.4.独立の意向を周囲に伝える
    5. 1.5.人脈を「継続」させる
  2. 2.人脈づくりで注意した方が良い点
    1. 2.1.人脈づくりの目的を見失わない
    2. 2.2.表面的な付き合いでは助けにならない
    3. 2.3.引き抜きトラブルに注意
  3. 3.税理士としての成功は人脈づくりから始まる


開業税理士の人脈づくりの方法とコツ

人脈づくりを成功させるためには、目的を明確にし、計画的に行動することが重要です。
ここでは、人脈づくりのコツについて解説します。自分に合った人脈づくりを進めていきましょう。

新たなコミュニティに参加する

新しいコミュニティに積極的に参加することは、人脈づくりの第一歩です。
例えば、税理士との人脈を広げたい場合、税理士会の活動への参加や、SNSで経営戦略が似ている税理士などと交流することが有効です。
他にも、税理士が集まるセミナーや研修会などに積極的に参加することで、同業者との人脈や関連業界の担当者との人脈が広がっていきます。

他士業との交流の機会をもつ

顧問先企業に対し、ワンストップでの経営支援を展開したい場合は、他の士業との人脈が不可欠です。士業間の交流を目的としたイベントに参加することや、勤務先の税理士事務所と提携している他士業に独立の挨拶をするなどして、今後の協力体制を築いておくことが効果的です。

業務を通じて信頼関係を構築する

普段の業務で関わる人々との関係を大切にすることも、人脈づくりの重要なポイントです。
例えば、金融機関の場合は、自身の事務所の開業資金や顧問先の資金調達の相談を通じて繋がりをもったり、認定経営革新等支援機関に登録することで、企業の経営改善支援を通じて協業する機会を得られる場合があります。

独立の意向を周囲に伝える

意外と忘れられがちですが、人脈を広げる際は、自分が独立を目指していることや、新しい顧客や提携先となってくれる士業を探していることを周りに伝えておくことが重要です。
特に、親しくなった顧問先の経営者や他士業の専門家などに対し、顧客や提携先などを探していることを伝えれば、本人は難しくても、同業者や知人などを紹介してもらえる可能性があります。
一方で、顧客や提携先を探していることを明確に伝えておかないと、人によっては「自分が紹介するなんて失礼ではないだろうか」と考え、積極的に探してもらえないことがあります。

人脈を「継続」させる

一度築いた人脈を、長く継続させることも重要です。
例えば、知り合った経営者がすでに別の税理士と契約している場合でも、将来、「今の税理士と何となく合わない」「別の視点でアドバイスを受けたい」と考えることは決して珍しくありません。その際に、信頼できる人として名前が挙がることで、新たな顧問先獲得のチャンスが生まれます。

また、今は20代や30代で職場での決定権がなく、直接的な顧客になり得ない担当者でも、将来的に管理職や経営陣となる可能性があります。
このように、一度築いた人脈を長期的に継続させる視点も大切です。

人脈づくりで注意した方が良い点

人脈づくりは税理士としての成功を支える重要な要素ですが、進め方を間違えると思わぬ失敗やトラブルに繋がる可能性があります。以下では、人脈づくりで注意すべきポイントを解説します。

人脈づくりの目的を見失わない

人脈を広げることが楽しくなりすぎて、いつの間にか人脈づくりそのものが目的化してしまうケースがあります。しかし、連絡先を増やすだけの漫然とした活動では、いざという時に必要な協力を得ることが難しくなります。

また、気づけば同じ業種や偏った分野の人ばかりと交流してしまい、業務に活かせる人脈をバランスよく構築できていないこともあります。定期的に、自分が目指すビジネスモデルや戦略に照らして、必要な人脈を見直すようにしましょう。

表面的な付き合いでは助けにならない

人脈を広げることばかりに意識が向き、表面的な付き合いに終始してしまうことも注意が必要です。相手の興味や価値観を理解せずに名刺交換やSNSでのつながりを増やしても、深い信頼関係には繋がりません。

また、大手の税理士法人などに勤めている場合、組織のネームバリューで築いた人脈では、独立した後に役立つかどうかはわからない部分もあります。
そうならないためにも、人脈は、一方的な利益追求ではなく、相手にとってもメリットがある関係を築くことが重要です。
例えば、相手のビジネスに役立つ情報を定期的に提供したり、紹介してもらうばかりではなくこちらからも有用な人材やコミュニティを紹介し積極的に繋ぐことで貢献することができます。

引き抜きトラブルに注意

独立開業を目指す税理士にとって、人脈は将来の顧客獲得や業務拡大のために欠かせない要素ですが、勤め先の税理士事務所から顧客や従業員を引き抜いて独立する場合、後にトラブルに発展しないよう注意したいところです。中には、訴訟に発展したケースもあります。(※1及び※2)

最終的に賠償責任まで負うかどうかはケースバイケースのようですが、このようなトラブルがあると開業どころではなくなります。
もし、雇用契約書等の内容に競業避止義務や秘密保持義務などの条項がある場合は注意が必要です。

(※1)従業員による会社の従業員や顧客の引き抜き行為について | 青森市・八戸市の企業法務に強い弁護士 | 青森県
(https://www.hachinohe-kigyohoumu.com/column/cl031/)

(※2)資格業の競業避止義務について
( https://kigyo-law.net/%E8%B3%87%E6%A0%BC%E6%A5%AD%E3%81%AE%E7%AB%B6%E6%A5%AD%E9%81%BF%E6%AD%A2%E7%BE%A9%E5%8B%99%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/ )

税理士としての成功は人脈づくりから始まる

税理士として成功するには、人脈づくりが欠かせません。同業者、他士業、関連業界とのつながりを意識的に構築することで、顧問先の獲得やサービス向上、経営の安定と発展を支える基盤を築けます。

また、人脈は築くだけでなく、継続的に育てることが重要です。相手にとってもメリットのある関係を目指し、長期的な視野で信頼関係を深めることで、より質の高い人脈を構築できます。この積み重ねが、税理士としての成長と事務所経営の成功に繋がります。

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