圧倒的な効率化と高付加価値化で「月次報告」から「経営の参謀」へ!
freee×AIで挑む次世代型の事務所経営

腕を前で軽く組み、笑顔でカメラを見つめる税理士米世毅事務所の代表税理士・米世毅氏

税理士米世毅事務所

代表税理士 米世 毅様

事務所規模:1名

所在地:神奈川県横浜市
課題:業務効率化、付加価値向上

2024年10月、横浜市港北区に一人事務所として開業した税理士米世毅事務所。株式会社資生堂で約25年間、事業開発・経理・海外駐在・IR部門・資生堂パーラーを経験し、USCPA(米国公認会計士)資格も取得した米世毅さんは、「最初からクラウド完結・AI活用」を旗印に独立を果たしました。freee会計・freee請求書・freeeサインを軸に完全ペーパーレスを実現し、さらにfreee-mcpを活用した業務自動化で業界内から注目を集めています。

今回は代表の米世毅さんに、開業の経緯やfreee導入の背景と成果、そしてfreee-mcpがもたらした変革と今後の展望まで、詳しくお話を伺いました。

導入前の課題

  • 一般企業時代に感じた「知りたい数字をリアルタイムで確認できない組織環境」

  • 一般的な会計ソフトは紙・手入力が前提の設計が多く、一人事務所でのスケールに限界がある

  • 記帳代行中心の業務モデルでは、付加価値を生む業務(経営分析・提案)に時間を割けない

 

導入の決め手

  • 「自計化を進めやすい設計」──複式簿記の知識がなくても直感的に操作できるUI

  • 「APIの充実度」──将来的なAI連携を見越し、APIが開放されている点が最適と判断

  • freeeのプロダクトがひとつのプラットフォームでまとまっているスモールビジネス向けERP設計

  • クラウド完結・ペーパーレス運営という開業当初のビジョンに合致

 

導入後の効果

  • 月次請求書の発行作業を約90%削減

  • 月次チェック時間を約70〜80%削減

  • 2025年確定申告の作業を前年比で約50%削減

  • 新規顧問先様の顧問報酬を約30%引き上げ(業務効率化による付加価値向上が評価)

  • 顧問先様との会話が「報告型」から「議論型(経営の参謀)」に変化

大企業から独立。ペーパーレスとAIで実現する一人税理士への挑戦

――まず、事務所の特徴を教えてください。

米世 毅さん(以下、米世):一言で表すと、「オンラインでペーパーレス、いつでもどこでも対応できる事務所」です。平日夜も土日も基本的に対応しており、副業をお持ちの方や、平日昼間に時間が取れない経営者の方から特に好評をいただいています。リモートで完結するため、全国どこの顧問先様でも対応できます。

事務所の特徴は大きく3つあります。1つ目は完全オンライン・ペーパーレスであること。freee会計・freee請求書・freeeサインを軸に、顧問先様とのやりとりはLINEとZoomで完結します。2つ目は、ITエンジニアやコンサルタントなどITリテラシーの高い方を顧問先様として支援していること。3つ目は、AIを業務の中核に据えていること。Claudeを活用した業務効率化を日々追求しており、これが当事務所の最大の差別化要因です。

身振り手振りを交えながら、完全オンライン・ペーパーレスな事務所の特徴について語る米世毅氏

――顧問先様の状況を教えてください。

米世:顧問先様は現在20社、確定申告のスポット対応も約20社です。外資系企業の顧問先様が全体の約25%を占め、RSU(譲渡制限付株式ユニット)やESPP(従業員株式購入プラン)など、英語資料が絡む国際税務にも対応しています。

記帳代行は行っておらず、インターネットバンキングの口座連携・自動登録ルールの設定を前提に、顧問先様自身に入力していただく運用を徹底しています。

――記帳代行は行っていなくとも、一人で業務を行うのは大変ではないですか?

米世:AIを活用することで一人でやっていけると考えており、実際に行えています。一人事務所の先生同士がゆるく横につながり、大きな事務所とも連携していく形が、これからのスタンダードになっていくと思っています。私自身も、意欲の高い先生たちが集まるコミュニティに参加し、時代を切り開く仲間との横のつながりを大切に日々の業務に取り組んでいます。

――元々は一般企業にお勤めだったとのことですが、どうして独立しようと思ったのですか?

米世:2000年に資生堂へ入社し、事業開発・経理・ベトナム工場管理部長(シニアマネージャー)・IR部マネージャーなど幅広い業務を歴任しました。IR部で機関投資家対応をしていた際、経営数値へのアクセスは経理部門を通す必要があり、「知りたい数字をリアルタイムで確認できない」もどかしさを常に感じていました。また、工場等のサプライチェーン部門では、エクセルベースの作業に膨大な時間がかかっていました。

「自分が知りたい数字を、その場で、自分の手で取り出せる環境をつくりたい」──この思いが、独立後の事務所設計の原点になっています。

大企業から独立した経緯を語る米世毅氏

開業前から確信。自計化へ導くfreeeの設計

――開業するにあたり、freeeを導入された背景は何だったのでしょうか?

米世:開業の約1年前から準備を始め、「クラウド完結・AI活用」の事務所を作ると決めていたため、freee以外の選択肢は考えていませんでした。私の役割は顧問先様の伴走者として、経営数値を正確に把握し活用できるようサポートすることだと考えていました。

freeeを選んだ決め手は大きく2つあります。1つは「自計化を進めやすい設計」。複式簿記の知識がなくても直感的に操作できるUIは、顧問先様に自計化を促す上で大きな武器になると感じました。もう1つは「APIの充実度」。将来的にAIとの連携が加速することを見越したとき、APIがしっかり開放されているfreeeが最適と判断しました。結果的にこの判断は正しく、freee-mcpの登場によって当初の想定をはるかに超える自動化が実現できています。

――freeeの導入は最初から上手くいきましたか?

米世:開業前の準備段階からfreee認定アドバイザー資格を取得し、機能を徹底的に学びました。「記帳は顧問先様側で入力、事務所はチェックに集中」という運用モデルを設計し、効率的な業務フローを構築しています。開業初日からfreee会計・freee請求書・freeeサインの3製品を使い始め、確定申告のみe-Taxを使っていますが、それ以外の事務所運営はすべてfreee上で完結しています。

開業時に描いていた「クラウド完結・AI活用」のビジョンは、Claudeの登場によりfreee-mcpを活用できたことで、150%くらい実現できていると感じています。

開業前から確信していたfreee導入の決め手について語る米世毅氏

圧倒的生産性と高付加価値化で顧問報酬30%アップ

――具体的な業務についてお聞きしたいのですが、顧問先様の自計化はどのように進めているのですか?

米世:契約時はZoomを使ってつきっきりで丁寧に指導します。自分の画面を実際に見せて、銀行口座・クレジットカード・Amazon Businessの連携をその場でデモし、自動登録ルールも初回でおよそ8〜9割設定してしまいます。ITリテラシーの高い方を顧問先様にしているため、一通り教えると自走してもらえます。

さらに今はfreee-mcpを使った自然言語による仕訳入力のデモをお見せすると、だいたいその場で契約に至ることが多いですね。

――freeeを活用した顧問業務にどのような効果を実感していますか?

米世:生産性という意味では、資生堂時代の財務部の業務と比べると5人分くらいの業務をfreeeでまかなえている感覚があります。当時は社員2名・業務委託・パート・派遣社員を合わせて5名前後で対応していた業務量に相当します。

具体的には、インターネットバンキングの入出金データが自動で連携されるので、「誰が何を出金したのか」を確認して仕訳を切って……という何重もの作業がなくなっています。また売掛金・買掛金の消込管理もほぼワンクリックで完結します。実際に、2025年の確定申告は2月中にすべて完了できるゆとりが生まれ、その分、顧問先様ごとに丁寧なレポートを提供できるようになり、付加価値として評価されています。そのようなこともあり、新規顧問先様の顧問報酬は開業時に契約した顧問先様と比べて約30%引き上げました。

また、顧問先様の自計化についても効果を実感しています。ある経営者の方は、以前は秘書に頼んでいたような管理業務を、freeeを使えばご自身だけで完結できるとおっしゃっていました。freeeで経理業務が効率化され、リアルタイムで経営状態が把握できるようになったことで、顧問先様自身が営業・経営活動に集中できているという側面があります。

真剣な表情でノートPCの画面を見つめる米世毅氏

freee-mcpで業務効率を加速。「月次報告」から「経営の参謀」へ

――freee-mcpを早くから使用されていますが、何かきっかけはありましたか?

米世:freee社がMCPサーバーを公式に公開したと知った時に、すぐに試しました。顧問先様が増えてくる中で、「定型的なAPI操作を自然言語で指示できれば、事務所の処理能力を大幅に引き上げられる」と直感したことがきっかけです。資生堂のIR時代に『経営データへの即時アクセス』の重要性を痛感していたこともあり、freee-mcpの可能性にすぐにピンときました。

――具体的にfreee-mcpをどのように活用しているか、ぜひ教えてください。。

米世:活用例として3つご紹介します。

1つ目は「自事務所の月次請求書の一括発行」です。以前はfreeeの画面で顧問先様ごとに1件ずつ5~10分かけて手入力していましたが、今はClaudeに『4月分の請求書を全クライアント分、3月分をコピーして作成してください』と指示するだけで全件自動生成してくれます。送付前に目視確認してクリックするだけで完了です。

2つ目は「月次チェック」です。freee-mcpで残高試算表を取得し、Claudeに前月比較・異常値検出を依頼します。プロンプト例としては、『freeeから3月の残高試算表を取得して、前月と比較し、10%以上変動のある勘定科目を一覧にしてください』といった形です。手作業でfreeeの画面を確認していた頃と比べ、チェック時間は体感で70〜80%削減されています。

3つ目は「消費税区分のチェック」です。『freeeから取引データを取得して、消費税区分に誤りがないかチェックしてください』と指示するだけで、区分ミスをチャット上で一気に洗い出せます。

――freee-mcpを活用したことで、業務効率や顧問業務はどのように変わりましたか?

米世:月次請求書の発行作業が従来比で約90%削減されました。1件あたり5〜10分かかっていた作業が、全顧問先様まとめて数分で終わります。また2025年の確定申告シーズンでは、自動化できる部分をすべてClaudeに任せた結果、前年比でほぼ半分の時間で完了できました。外資系の顧問先様の英語資料の読み込みや分析でもClaudeが大きく貢献しています。

顧問先様との関わり方では、会話が「報告型」から「議論型」に変わったことが最大の成果です。『先月の数字はこうでした』という月次報告ではなく、『この数字を踏まえて次にどう動くか』という経営の参謀としての関わり方ができるようになりました。

また、Xやnoteでfreee-mcpの実践マニュアルを発信したところ大きな反響があり、他の会計事務所からAI活用の相談が来るようになりました。業界内での認知度が向上し、採用・人員計画の相談を受けることもあります。

椅子に座り、カメラに向かって穏やかに微笑む米世毅氏

――freeeを使いこなしていらっしゃいますね。米世さんにとって、freeeとはどのような存在ですか?

米世:freeeは当事務所のインフラそのものです。さらにMCPの登場によって、freeeは単なる会計ソフトから『AIと経営データをつなぐプラットフォーム』へと進化したと感じています。freeeがあることで、顧問先様の経営データに24時間365日アクセスし、AIを使った分析や提案が可能になる。freeeは『経営者の参謀を支える基盤』だと考えています。

――最後に、これからの展望についてお聞かせください。

米世:AIを活用してどこまで効率化できるか、アウトプットをどこまで高められるかを追求し続けたいと思っています。freee-mcpをコアに据えて、会計事務所業界が魅力的な職場として認知されるような活動をしていきたいと思っています。

税理士の資格は、みなさん力の限りを尽くして取得しています。悶絶するような定型作業から解放されて、本当に付加価値を作れる仕事ができる環境を、freee-mcpが実現してくれると信じています。次世代の方々に「会計事務所は魅力的な職場だ」と思ってもらえるような活動を続けていきたいと思っています。

freeeのロゴやキャラクターと並んで立ち、今後の展望について笑顔を見せる米世毅氏

プロフィール

税理士米世毅事務所 代表税理士。2000年に株式会社資生堂入社後、事業開発・経理・ベトナム工場管理部長(シニアマネージャー)・IR部マネージャーなど幅広い業務を歴任。USCPA(米国公認会計士)試験合格。2024年10月に横浜市港北区にて独立開業。完全オンライン・ペーパーレス・AI活用を軸に、ITリテラシーの高い個人・法人を顧問先様として厳選。freee-mcpを活用した業務自動化の実践者として、業界への情報発信にも積極的に取り組んでいる。

税理士米世毅事務所

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