
設立から約35年、従業員数約70名を擁し、法人・個人あわせて2,000件以上の顧客を抱えるベイヒルズ税理士法人。
記帳代行業務における価格競争や人材リソースの確保という課題を抱える中、freeeを導入しました。導入後は「AIファイル自動記帳」などの最新AI機能をいち早く活用。退勤前にデータをfreeeに投入し、出社時にはAIが処理を終わらせているーーーそんな使い方もできるといいます。実際に最大で4,800枚ものファイルを一括で処理できたケースもあるそうです。自分が操作をしなくても、AIが自動で作業してくれることで、従来のデータ化サービスでは1〜2日かかっていた処理をわずか5分に短縮。単純作業をAIで効率化することで、人が心のゆとりを持って、より精度の高いチェックや付加価値サービスに注力できるようになったといいます。
AI時代を見据え、記帳代行から「バックオフィス全体のDX支援」や「財務コンサルティング」といった高付加価値サービスへの転換を図るベイヒルズ税理士法人の取り組みや、freee活用による具体的な成果についてお話を伺いました。
導入前の課題
記帳代行業務の価格競争による単価の下落
記帳担当スタッフの確保・育成の難しさ
顧客へのシステム定着と記帳自計化の難しさ
導入の決め手
導入後の効果

加藤淳さん(以下、加藤):我々の業界では、10年ほど前から記帳代行業務の価格競争が始まっており、記帳代行の料金を別途いただくのが難しい状況がありました。
一方で、記帳を代行するためには、入力を担当するスタッフをトレーニングしなければならず、人数も必要です。繁忙期にはパートさんの取り合いになるなど、人材の確保と教育にも苦労していました。
お客様に記帳の自計化を進めていただこうと、当時使っていたシステムを導入していただいたこともあります。しかし、操作が難しい、手間がかかるなどの理由で正確に入力が進まず、結局事務所側で入力し直すという悪循環に陥っていました。
加藤:もともとは別のクラウド型システムを使っていたのですが、使い勝手が悪く、できないことが多かったんです。
乗り換えを考えるなかで、重視したのが、完全にクラウドでデータを管理できることです。時代は明らかにクラウドへと向かっており、これからの主流になると確信していました。当時比較検討したいくつかの他社サービスは完全なクラウド化がされておらず、そのなかですでに完全クラウド型だったfreeeを本格的に導入していく流れになりました。

竹丸昌代さん(以下、竹丸):初めて使ったときは、「えっ、こんなことまでできるのか」と、衝撃を受けました。「入力業務が根幹から変わるのでは?」と思ったくらいです。一番の驚きは、とにかく処理が速いことです。これまで他社のデータ化サービスだと1~2日かかっていた処理が、freeeのファイル自動記帳なら、わずか5分ほどで完了します。
加藤:100枚の領収書も5分ほどで仕訳できるという、圧倒的なスピード感です。データをアップロードしておいて、他の作業をしている間に完了している感覚ですね。しかも、データの誤りもすぐに修正でき、追加コストもかからないため、「トライアンドエラー」を行いやすく、心理的な負担が大きく減りました。以前使っていたサービスは、修正に時間がかかり、そのたびにコストも発生していたんです。
竹丸:クレジットカードの領収書をきちんとカード明細に紐付けてくれる点も、助かっています。お客様から受け取った領収書を二重仕訳にならないように処理できるのは、実務上とても大きなポイントです。
加藤:とはいえ、単にAIに任せるているだけではありません。効率化できた時間で、より精度の高い仕訳のチェックに時間が使えるようになっています。
木村知輝さん(以下、木村):以前はデータ化サービスに年間400~500万円のコストがかかっていました。しかし、freeeのAI機能を活用することで、今回の確定申告期の3ヶ月間だけでも約50万円のコスト削減につながりました。これを事務所全体に広げていけば、理論上は数百万円のコストをゼロに近づけることも可能だと感じています。

加藤:紙の証憑処理にまつわるストレスが目に見えて減りましたね。以前は、証憑の管理そのものが大きな負担でした。しかし、freeeなら「とりあえずカメラで撮って送っておいてください」と気軽に言える。この手軽さは、確定申告の繁忙期でも大きな助けになりました。
竹丸:心理的な「軽さ」が以前とは全然違います。従来の外部サービスでは、一度データ化を依頼するとキャンセルができず、修正に追加コストと時間がかかっていました。そのため、ミスが許されないというプレッシャーがあり、「腰を据えて完璧に整えてから送る」ようにしていました。
一方、freeeのAIデータ化は追加コストなしで何度でも簡単にやり直せるため、まずはやってみて、エラーが出たところだけ後で直すという「トライアンドエラー」が可能です。このスピード感があるからこそ、データ化を待っている間に別の作業を進めるといった同時並行の動きが当たり前になりました。
加藤:UIの細かな使い勝手の良さも、現場の味方をしてくれています。例えば、試算表からクリック1つで元帳が右側にポップアップ表示され、前年のデータまで即座に確認できる機能が便利です。スキャン作業中に何となく内容が頭に入るため、AIが作成した仕訳をチェックする速度も、自然と上がりました。
こうした効率化の積み重ねが、単なる作業時間の短縮だけでなく、現場の「やり直しへの恐怖」を取り除いてくれていると感じています。

木村:同じ作業を繰り返すだけの業務はどんどんAIに置き換わっていくと思います。そこに危機感は持っていますが、逆にチャンスでもあります。AIができる部分はAIに任せ、人間は付加価値の高い、クリエイティブな仕事をしていくべきだと考えています。
会計ソフトは税理士業務の根幹であり、私にとってfreeeはもう事務所業務の9割を占める「なくてはならない存在」です。AIをうまく使いこなすことで、お客様により良い価値を提供していきたいですね。
加藤:会計データを入力して整えるだけの作業は、価値が下がっていくように感じています。だからこそ我々は、単なる記帳代行ではなく、経理の上流に入り込んだバックオフィス全体のDX支援や、数字を基にした財務アドバイザーとしての役割を担っていきたいです。
「前月はどうでした」という過去の報告にとどまらず、スピーディなデータ整理を基に、「これから予算をどう組み、1年後にどういう方向を目指していくか」という未来の話を経営者と一緒に考えていく。そうした財務コンサルティングの領域で、お客様に真に「寄り添う」サービスを提供していきたいと考えています。

ベイヒルズ税理士法人
神奈川県横浜市
会計事務所の方
サービス
ご契約者の方はこちら
© 2012 freee K.K.