“数千枚の領収書の山”がゼロ。記帳時間半減で、業務の幅が広がり顧問料は約1.8倍に

BIZARQ株式会社 柳沼理子様がデスクで笑顔。freee会計導入で業務効率化を実現。

BIZARQ株式会社

柳沼 理子様

事務所規模:40数名

所在地:東京都新宿区
課題:業務効率化、付加価値向上

BIZARQ株式会社は、全国47都道府県に顧客を持ち、税務・会計、法務、労務など経営に関わる幅広い専門サービスをワンストップで提供する総合士業グループです。前回は代表の吉岡和樹様に、freeeを活用した経営改革と組織成長の実現について伺いました。

freee導入後、同社はリモートワークなど従業員の労働環境を整えながら顧客へのサービス価値を高め、事業を急成長させています。今回は、実際にリモートワークで活躍する柳沼理子様に、freee会計を活用することで働き方や仕事への価値観、やりがいがどのように変化したのかをお聞きしました。

導入後の効果

  • 郵送されていた紙の「資料の山」がなくなりストレスが大幅減
  • お客様に貢献するための会話や提案に時間を使えるようになった
  • 入力作業3割以上削減、担当顧問料は1.8倍に拡大

前職で膨大な手作業と繁忙期に翻弄された日々

――BIZARQグループ様への入社の経緯と、freee会計との出会いについて教えてください。

柳沼 理子さん(以下、柳沼):大学卒業後、小売企業勤務を経て、2つの税理士法人での経験があります。その後、結婚を機に岐阜県に移り住み、子育てや夫の転勤もあり一時専業主婦をした後、パートで県内の会計事務所に勤務しました。BIZARQ入社前は、東京を拠点する税理士法人でフルリモート勤務し、記帳から月次面談まで担当していました。

BIZARQに転職を決めたのは、同じくフルリモートで働けて、より規模の大きいお客様が多く、成長性の高さに魅力を感じたからです。入社後は、ほぼすべてのお客様でfreee会計を使用しています。

前職でもfreee会計に触れる機会は少しありましたが、メインで使用していたのは他社の会計ソフトでした。

――他社の会計ソフトを使っていた際に感じていた課題があれば教えてください。

柳沼:特に大変だったのが資料回収です。当時は領収書を郵送してもらっていたのですが、ダンボール箱いっぱいの領収書が整理されていない状態で一気に届くんです。まずは中身を確認し、不足資料をお客様に依頼するところから始まるので、資料が揃って入力作業に入るまでにかなりの手間と時間がかかっていました。お客様からの資料送付が重なる年末年始前やお盆明けなどは、業務が集中し、自分でスケジュールをコントロールできないのが悩みでした。

なかには何度依頼しても資料を送ってもらえないことや、資料を預かった後に「やっぱり必要だから返してほしい」と言われて探し直すこともありました。紙中心のやり取りは本当に大変でしたね。

記帳業務では、通帳や取引先の数が多いお客様の残高がなかなか合わず、原因を探すのに時間がかかることがよくありました。複数いるチェック担当者が同じ資料を探し回ることもあり、入力より確認作業のほうが大変だと感じることもありましたね。

資料が集中して届く時期は業務量が膨大になり、多い月では170時間ほど働いていました。繁忙期と閑散期の波が大きく、安定した働き方が難しかったのも課題の一つでした。

「1時間に何件の仕訳をしたか」の作業意識から脱却し、価値を生む仕事へ

――最初にfreeeを使ったときの印象はいかがでしたか。

柳沼:最初は少し難しいと感じました。仕訳を頭に浮かべながら入力する感覚はこれまで使ってきた会計ソフトと同じでしたが、freee会計の「口座」「タグ」「自動登録」の概念がなかなか頭に入りませんでした。

ただ、入社後すぐにfreeeの研修や検定試験を受ける機会があり、担当先でもすべてfreeeを使うようになってからは、理解がどんどん深まりました。お客様を引き継いだ前任者が、自動登録やタグ設定などをきちんと整えてくれていたこともあり、勉強した内容と実務が結びつき、自然に使えるようになりました。

また、freeeヘルプセンターが非常に充実しており、わからないこともWeb上ですぐ調べられます。それでも解決できない場合は、「あんしん士業電話サポート」で問い合わせるとすぐ回答がもらえるので助かっています。

――freeeを使うことで、お客様との関係性にどのような変化がありましたか。

柳沼:前職では手作業での入力や確認に多くの時間を取られていて、試算表完成の報告をするだけで精一杯でした。弊社でfreeeを使うようになってからは作業が効率化され、考えるための時間を持てるようになりました。その分、お客様と会話をする機会や、お客様へ提案できることも増えたと思います。

私自身、どうすればお客様により貢献できるかを考えるのが好きなので、そういう時間を持てることが本当に楽しいです。もちろん、すべての提案がうまく進むわけではありませんが、社内で相談しながら形にしていく過程も含めて、とても充実しています。「自分はこういう仕事がしたくてこの業界に入ったんだな」と実感できるようになりました。

freeeを使う前は、「1時間に何件仕訳を打てたか」といった作業量に仕事の価値を感じていました。しかし今は、作業量ではなく、「お客様の役に立つためにどう行動するか」に価値を感じています。freeeを通じて、自分が本当にやりたかった仕事の形に近づけていると感じています。

BIZARQ株式会社 柳沼理子様がPCで作業。freee会計を活用し、記帳作業が半減した現場の様子。

ペーパーレス化で資料の山のストレスから解放。自動連携で残高は「合わないはずがない」

――他社の会計ソフトを使用されていた頃の課題は、freeeを使うようになって解消されましたか。

柳沼:はい、大きく変わりました。ほとんどのお客様がfreeeと口座連携されているので、資料回収は領収書をファイルボックスにアップロードしていただくだけで完結します。アップロードが苦手なお客様には、LINEで画像を送っていただくことで対応しています。

そのため、私の手元には紙の資料が一切なくなり、ダンボールいっぱいあった「資料の山」がゼロになりました。あの山を前に「これ何千枚あるの?」と途方に暮れていた頃を思い出すと、今は本当に気持ちが楽です。同じ枚数の領収書を処理しても、紙とデータではストレスの大きさが全く違います。freeeによって、心にも時間にも余裕ができました。

――記帳の際に残高が合わず、チェックに時間かかっていたという課題は、どう変わりましたか。

柳沼:freee上ですべてが連動しているので「合わないはずがない」と。仕訳も自動で処理されるので、売掛金などの消し込み作業も仕訳の段階で完結します。以前のように、どこでずれているのかを一つひとつ探す必要がなくなり、そのストレスは完全に解消されました。

資料回収から記帳完了までの時間が半減。より大きなお客様を担当できるようになり、顧問料は1.8倍に増加

――業務時間や担当先の規模などに変化はありましたか。

柳沼:freeeと連携して、通帳やクレジットカード、給与データなどがリアルタイムで反映されることで、常に一定のペースで業務を進められるようになり、業務量の波が落ち着きました。自動登録ルールを設定していることもあり、体感として、入力作業のボリュームは以前に比べて3割以上減少しました。

結果的に資料回収から記帳が終わるまでの時間は、ほぼ半減しました。たとえば、同規模の飲食店を5店舗ほど担当していた場合、他社の会計ソフトを使っていた頃は月10〜12時間ほどかかっていましたが、現在はミーティングを含めても6時間ほどで完了できています。

その分、より規模の大きいお客様を担当できるようになりました。前職では顧問料700〜800万円規模のお客様を担当していましたが、現在は1,300万円規模のお客様を任せていただいています。担当顧問料ベースで約1.8倍の増加です。

勤務時間自体は変わりませんが、現在は正社員として新規のお客様を担当する機会も増えました。私を信頼して任せていただける場面も多く、本当にありがたく感じています。

freeeは“信頼できる仲間”。さらに使いこなして、お客様により大きな価値を届けたい

BIZARQ株式会社のオフィスで立つ柳沼理子様。顧問料1.8倍増を実現したfreee導入事例。

――税理士や会計士業界で、どのような方にfreeeをお勧めしたいと思いますか。

柳沼:日々の入力作業に追われ、「もっと効率化したい」と考えている事務所さんには、freee会計は本当にお勧めです。導入するだけで、その部分は確実に改善されると思います。

私自身、実際に使ってみて「これはすごい」と感じました。もう以前の会計ソフトには戻れないと思うくらいです。将来的には、freeeが主流になり、経営のあり方も変わっていくのではないかと感じています。

――「これはすごい」と感じたのは、どんな瞬間でしたか。

柳沼:自動登録の設定をした後、しばらくして確認したら「未登録ゼロ」になっていたんです。最初は「そんなはずない、壊れたのかな」と思ってfreeeに問い合わせたら、「すべて同期されて登録が完了していますよ」と言われて。あの時は本当に驚きました。「こんなに自動でやってくれるのか」と感動して、それ以来、自動登録を積極的に活用するようになりました。

――柳沼様にとって、freeeとはどのような存在でしょうか。

柳沼:仲間ですね。一緒に組んで仕事を進めていける“相棒”のような存在です。すごく助けられている一方で、「自分がもっと成長しないと、freeeに追い抜かれてしまうかもしれない」と思うほど、信頼できる存在でもあります。

AIが日々学習して進化していくので、判断も正確で作業もスピーディー。最初は「本当に自動登録して大丈夫かな」と不安もありましたが、今では安心して任せられます。そういう意味でも、 「信頼できる仲間」という表現が一番しっくりきますね。

――freeeを活用しながら、今後どのように会社や顧問先に貢献していきたいと考えていますか。

柳沼:freee会計は機能が非常に豊富で、次々と新しい機能が追加されています。だからこそ学んで、より使いこなせるようになりたいと思っています。

自分の知識が深まれば、お客様へのご提案の幅も広がります。freeeを通じてお客様の業務効率化や経営改善に貢献しながら、自分自身も一緒に成長していきたいですね。

freee導入事例 BIZARQ株式会社 専務取締役 吉岡和樹様のインタビューカット

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