二人体制の税理士事務所が実践する、新しい働き方と顧問先への付加価値提供

児玉理恵税理士事務所

所長:児玉 理恵 様
副所長:石村 良 様

事務所規模:2名
所在地:神奈川県相模原市
課題:A-SaaSとfreeeの統合

ベテラン二人体制の強みと、freee移行を決めたきっかけ

――児玉理恵税理士事務所について教えてください

児玉所長(以下、児玉): 事務所は私、所長の児玉と、副所長の石村の二人体制でやっています。私は茨城県出身で、大学を卒業してからこの業界一筋、もう20年以上になります。他の業界を知らないので、顧問先の皆さんからいろんなことを教えてもらいながら、事務所を運営しているような感じです。石村は元々建築関係の仕事をしていましたが、20代後半で会計事務所に入り、私と知り合いました。

事務所を設立したのは8年前(2016年)です。20年以上のベテラン二人がお客様の対応をし、担当がずっと変わらないことこそが他との違いだと考えています。

――A-SaaSからfreeeへの移行の受け止めと、freeeの導入を決めた背景をお聞かせください。

児玉: もちろん、A-SaaSのサービス統合の話が直接的なきっかけでした。

前職で他の会計ソフトを使っていたのですが、独立当初は顧問先も少なく、会費等の負担を考えて比較的安価なA-SaaSを選びました。

freeeを使ったことが無かったので、「freeeは難しい」という先入観があって、顧問先がfreeeを使いたいと言っても断っていたぐらいなんですよ(笑)。画面の見た目や機能面から拒否反応が強かったんです。A-SaaSがfreeeに統合されることを知り、一時は他社のソフトも考えたぐらいでした。

石村副所長(以下、石村): 私はfreeeの知識が全くなかったので、児玉所長がそこまで抵抗があるなら、きっと大変なんだろうなという認識でしたね。

児玉: それでも移行を決めた最終的な決め手は、熱心に提案してくださった営業担当の方の存在と、『士業専用の電話サポート』ができて体制が整ったから大丈夫です!という言葉でした。このサポートの手厚さが聞けたことで、これなら乗り越えられる、と腹を括ることができました。

従来の会計ソフトとの差異に対する不安と期待

――導入前に期待していたこと、そして最も不安だった点は?

児玉: 導入で期待していたのは、ペーパーレス化書類の保管リスクの低減です。資料を預からなくて済むようになり、PCとスマホ、ネット環境さえあれば、どこでも仕事ができるようになること。特に電車の中などの隙間時間を有効活用したかったんです。

不安は、従来の知識に加え、freeeというソフトの仕組みを理解する必要があり、最初は「どうやって修正・入力していいかわからない」という状態でした。

移行フェーズの課題:抵抗感を乗り越え、所内で定着させた具体的なアプローチ

――移行はスムーズでしたか?「壁」をどう乗り越えられましたか?

児玉: 私自身の「拒否反応が強かった」のが最大の壁でした。

でも、「やれば慣れるはずだ」っていう自信だけはあったので、「もうfreeeしか使わない」と決めて逃げ道を断ったんです。そうして触り続けるうちに、「従来の会計知識」とは別に、「freeeというソフトの仕組みを理解する」ことが重要だと気づきました。操作方法の習得は、とにかく電話サポートをフル活用し取り組みましたね。

石村: 所内で特別な勉強会は設けず、それぞれが個別取り組み、困ったときに「これどうやるの?」と質問し合う形で乗り越えました。

導入後の効果:業務負荷の削減と新しい時間・場所の活用

――導入後の具体的な変化と、特に便利な機能について教えてください。

児玉: 仕事のやり方が劇的に変わりました。書類の持ち運びが不要になったことで、隙間時間、例えば電車や喫茶店などでも仕事ができるようになり、時間の使い方が大きく変わりました。

石村: 銀行連携やファイルボックスのおかげで、例えば疲れていて複雑な仕事をしたくない日でも、ちょこちょこ会計を進められるようになったのが本当に助かっています。繁忙期の負担をならすのに役立っているなと実感していますね。

児玉: 便利だと感じるのは、やっぱり証憑の紐付けです。特に現金払いとクレジット払いの区別が大変だったので、手間が省けました。あとは自動登録ルールですね。開くと仕訳が半分終わっている感覚で、仕訳入力の負担が軽減されます。

石村: 取引テンプレートで源泉徴収や社会保険料など、複数の仕訳を一発で登録できる機能や、地味ですが重複チェックがあるのも本当に助かります。

freeeのサポート体制への評価

――移行の「壁」を乗り越える上で、支えになったものがあれば教えてください。

児玉: freeeのサポート体制は他社と比べて手厚いと感じていて、「これなくしてはやっていけない」と思います。特に導入支援プログラムの定期面談は「本当に助かっています」。

電話サポートは、こちらの拙い質問を汲み取って回答してくれるホスピタリティは素晴らしいですね。freeeの社員さんはみんなコミュ力が高くて、ちゃんと目線を合わせた対応をしてくれるのがありがたいです。

顧問先へのfreee導入促進と影響

――顧問先様への影響や変化はありましたでしょうか。

児玉:顧問先への移行説明では、特に若い経営者の方ほど抵抗がなく、すんなり受け入れてくれました。 また、事務所としてもファイルボックスの利用を推進してもらう形で、積極的に自計化を進めています。

石村: freeeのグラフの視認性が良いおかげで、設立2期目の顧問先で、社長ご自身がグラフを見て売上ミス(取引先タグの付け間違い)に直感的に気づいたことがあるんです。試算表を見慣れない方だからこそ、グラフで直感的に変化を捉えられたんだと思っています。

freeeへの期待:AI機能の活用による、より質の高い経営支援サービスへの注力

――freeeへの期待と、移行を検討している事務所へのメッセージをお願いします。

児玉: 今後は、請求書の作成機能を積極的に活用し、売上と連動させていきたいです。そして、AI機能を活用した経営分析や助言サービスも期待しています。空いた時間でより質の高いサービスを顧問先に提供していきたいですね。

石村: 僕らもまだまだなので偉そうなことは言えないのですが、使い始めてからの短い期間でも新しい便利な機能がどんどん追加されて使いやすくなっている印象があります。さらに僕らがこれまでfreeeを諦めずに導入してこられたのは、親切丁寧にサポートしてくれるfreeeの担当の方がいたからで、とても感謝しています。その方と相談しながら進めるのがスムーズに導入するコツなのかなと思います。

児玉: そうですね。「freee会計を使うって決めたんだったら、もうフルに利用して」ください。一気に理想通りに使いこなすのは難しいですから、「少しずつ慣れていけばいい」ぐらいの気持ちで、freeeのスタッフと二人三脚で進めるべきだと思います。

児玉理恵税理士事務所

神奈川県相模原市

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