BIG4からの独立開業 集客に課題を抱えていた事務所が、freeeの導入で得た営業・集客効果とは

かぐら税理士法人

代表:能上 高行様

事務所規模:6名
所在地:東京都新宿区
課題:業務効率化、開業・独立
大手税理士法人などを経て、2023年1月に独立を果たした能上高行さん。個人事務所を開業した当初は「何をすればよいのかわからない」という状態から、クラウド会計専門に絞り、freeeを導入。その後、かぐら税理士法人にジョインし、共同代表税理士としてfreeeを活用しながら、顧問先数を開業時の5倍にまで伸ばしています。

能上さんがなぜfreeeを選び、どのように事務所経営に生かしているのか、詳しく聞きました。

クラウド会計専門、オンライン完結でポジショニング

――貴事務所の概要について教えてください。

能上高行さん(以下、能上):私は2023年1月に独立し、能上高行税理士事務所を開業しました。その後、近場の同業者であった「かぐら税理士法人」代表の岡本と出会い、年齢も近く、経歴も非常に似ていて話が合うということで誘われ、私がかぐら税理士法人にジョインする形で共同代表となりました。

基盤となるサービスは会計業務と税務顧問業務。その他はスポットの決算申告業務をはじめ、クラウド会計導入支援サービスや法人設立サービスなど、幅広い業務を扱っています。

今は代表2名、社員4名という体制ではありつつも、岡本と私の勘定は完全に別で、それぞれがそれぞれの顧客先対応、新規対応などをしている状態です。

――特徴や強みは何でしょうか?

能上:3点あります。1つ目は、代表2人とも大手の税理士法人と信託銀行で経験を積んでおり、税理士が最初から最後まで担当させていただくことです。2つ目は、クラウド会計専門の事務所であることです。そして3つ目はオンライン完結型、つまり基本的に打ち合わせなどは対面ではなく、ZoomなどのITツールを駆使して行うことです。

これらの特徴により、場所に縛られず、全国のお客様を対象にサービスを提供できる点が当事務所の強みとなっています。結果として、現在は開業時から5倍の顧客数となりました。

――freee導入前に貴社が感じていた課題はどのようなものでしたか?

能上:開業した当初は「何をすればよいのかわからない」「何が課題かもわからない」「漠然とした課題しか感じていない」という“ないない尽くし”の状態でした。その中でも最も大きな課題は集客です。顧客0からのスタートでしたし、初期資金は100〜150万円ほどで、半年で10件ほど顧問先を獲得できればと考えていました。

仕訳登録の手間削減、スモールビジネス向きのfreeeがマッチした

――freeeを知ったきっかけと、その時の印象を教えてください。

能上:1社目の税理士法人に勤めていた頃からfreeeの存在は知っていました。ただ、その当時は「新しい会計ソフトで、すごいものがあるらしい」くらいの認識しかありませんでした。

独立するにあたり、開業の仕方やすべきことなどの情報収集を進める中で、freeeの開業ハンドブックを参考にしました。また、知人の開業税理士3〜4人に話を聞いたところ、クラウド会計ソフトを勧められたため、freeeを含めた選択肢を検討し始めました。

――freeeを導入する決め手になった、他会計ソフトとの違いは何ですか?

能上:個人事務所なので、訪問して紙の書類をやり取りするのでは早々に限界が来てしまうと思い、ITツールを活用して効率よく事業を運営していきたいと考えていました。それができるのはクラウド会計ソフトということで、クラウド会計専門というポジショニング自体は決まっていました。

複数のクラウド会計ソフトの中からfreeeを導入する決め手となったポイントは、大きく2つあります。まず1つ目は「資料回収」の効率化です。freeeは銀行口座やクレジットカードと連携することで、自動的に取引データをインポートできます。紙の資料についても、領収書や請求書をスキャンすることでデータが自動的に登録されるため、資料回収にかかる手間を大幅に削減することができました。

さらに、freeeのファイルボックスでは、未登録の資料が一覧で表示され、お客様が入れてくださった資料も見やすく管理できます。そこから直接取引登録ができるうえ、既に登録されている取引に対しても資料を添付することが可能で、操作性も非常に良いと感じました。

2つ目のポイントは「仕訳登録の手間が減少した」ことです。複数のソフトを試してみた結果、freeeは特に操作感が良かったです。最初は慣れが必要でしたが、仕訳の発生と消し込みが同時にできることで仕訳登録の手間が省けます。また前出した銀行口座やクレジットカードとの連携で、手作業の工数やヒューマンエラーも大幅に削減できました。さらに、自動登録ルールは、他社のクラウド会計ソフトと比べて20〜30%程度早く登録することができると感じています。

現在では、取引登録の画面で取引を入力すると、「このような仕訳になります」という仕訳プレビューが表示されるので、さらに使いやすくなっていると思います。

これらの理由により、お客様と税理士、両方の作業負担を減らすことができ、本業の付加価値を相互に高められると感じました。

――その他に、freee導入の決め手となったポイントはありますか?

能上:はい。一般に税理士に記帳代行を依頼すると、当月の財務情報を得るタイミングは早くても翌月上旬になり、迅速な意思決定ができません。税理士から報告を受けるまで売上や利益はおろか、預金残高すら把握できていない、という事態も想定されます。

しかし、freeeを導入することで、すべてのデータがリアルタイムに更新され、経営者はいつでも最新の財務情報を得ることができ、その情報に基づいて即座に意思決定をすることが可能になります。これらの理由を総合して、freeeを導入しました。

また、「スモールビジネスを、世界の主役に」というミッションに共感したのも理由の一つです。私は「中小企業や個人事業主のそばに寄り添って、会計税務以外の経営上の課題も親身にサポートできる税理士になりたい」と思って独立したので、freeeのミッションが自分の考えにマッチしていると感じました。

――かぐら税理士法人にジョインする際に、会計ソフトは再検討されたのでしょうか?

能上:はい。合流するとしても、ソフトが一致していないと厳しいと思い、事前に岡本に確認しました。すると、かぐら税理士法人も会計ソフトはfreeeを活用していたのでマッチすると思いましたね。

当初は他社ソフトも少し使っていたのですが、freeeの方が断然お客様の反応がいいです。定例仕訳を自動でどんどん登録していけて手間が格段に減るので、自計化をお願いしているお客様も「全然負荷ではないです」と言ってくれています。

――freeeの導入〜運用に至るまでのサポート体制はいかがでしたか?

能上:開業時、私は何をしたらよいのか、どうやって営業したらよいのか、あるいは顧客をどう獲得したらよいのか、何もわかりませんでした。そんな私に対して、親身になって相談に乗っていただいたことは強く記憶に残っています。

例えば、freeeの各種機能について面談で相談するとその場で回答してくださり、かつ面談後すぐに該当するリンク先を共有いただいたことで疑問点が解消されました。またfreeeの設定をはじめ、お客様にどうやってfreeeを導入すればよいのか、といったことも丁寧に教えていただきました。

そのほか、税理士紹介会社や他社事例、freeeの交流イベントをタイムリーに紹介していただいたことで、1人で思いつめることがなく、円滑に業務を進めることができました。

単なる会計ツールではなく「業務効率化ツール」「営業・集客ツール」としてのfreee

――現時点での効果・手応えはいかがでしょうか?

能上:freeeを使っていくことで、お客様も税理士も、双方の業務を大幅に効率化できています。銀行口座とクレジットカードが自動で連携するので、はじめから残高が合っていますし、自計化をしていきたいお客様は、スマホのアプリで領収書を撮影することでその場で記帳できる点も、特筆すべきことだと思います。

お客様による記入ミスが発生すると、元の証憑を確認したり、ミスを防ぐためのチェックが必要になりますが、freeeを導入したことで「資料回収・仕訳・仕訳チェック」が軽減され、総合的に業務を効率化することができました。

仕訳で不明点があっても、コメント機能を使うことで先方にメールが届き、確認してもらうことができます。仕訳に紐づいてコメントを返してもらえるため、コミュニケーションも非常にスムーズになりました。

このようなfreeeの機能を活用することで、業務が効率化され、お客様との面談では経営相談など未来の話をする時間が増え、お客様にも喜んでいただいています。クラウド会計だからこそ、面談時にこちらから試算表を出さなくても双方が数字を確認できるため、お互いがある程度数字を理解した上で面談に臨むことができ、面談の効率化や内容の質向上にもつながっています。

――他に、freeeを導入したことで生まれた効果はありますか?

能上:「クラウド会計専門」「オンライン完結」といった打ち出しのおかげで、集客に成功しています。他社ソフトからの乗り換えを希望してfreeeを扱っている私たちに問い合わせをくださる方も一定数いますね。単なる会計ツールというよりは、集客のための営業ツールとしても機能してくれている感覚があります。

インボイスや電子帳簿保存法など、毎年のようにアップデートされる複雑な税制に対応する上でも、クラウド会計ソフトはメリットがありますよね。その面でも、お客様を安心させることができていると思います。

――営業・集客の観点で、具体的な効果などあれば、教えていただけますか?

能上:私の感覚ですと、freee税理士検索は常にGoogle検索上位に出てくる印象です。例えば私は新宿区で開業しているのですが、「新宿区 税理士」と検索すると、上位に表示される印象があります。そのため、HPを作って上位に表示されるのをまたずとも、freee税理士検索に載せれば上位表示されるのかなと思います。私が開業当初狙っていたターゲット層である三、四十代の方々もネットで情報収集をされる方が多いので、そういった観点でリーチしやすいと感じました。

また、「クラウド会計専門」「オンライン完結」と打ち出しているのは、実はある程度お客様の年齢層を見定めた上でこの強みを出しています。会計ソフトを変えることに対して抵抗感があまりない。要するにある程度インターネットやIT機器を使いこなせる方を戦略的にターゲティングしています。そうすることで自然とターゲット層の方々からの問い合わせが増え、自分の理想とする働き方を実現しながら、お客様にも喜んでいただけています。

結果として、集客課題も解決しましたし、それ以上に自分が求めるお客様の集客に成功しています。

営業としてfreeeが役立つシーンと言えば、先ほどもお話しましたスマホのアプリで領収書を撮影出来る機能や、銀行クレカ連携なども、個人事業主や1人社長の方は、月末に萎えながらパソコンを開いて仕訳入力しているケースが多かったのですが、隙間時間にレシートや領収書の写真をパッと撮ってアップしていけば、時間もかからない。ここはかなり喜ばれ営業契約率も上がったと感じるポイントです。

ユーザー目線の機能が多くあり、freeeの機能紹介をしているだけで営業契約率が上がるのでとても助かっています。

心強い味方としてのfreee、集客の壁を越えて、新たなステージへ

――今後のfreeeの活用計画や、今後のfreeeに期待することをぜひ教えてください。

能上:今後事務所を拡大していく上で、従業員雇用を考えたときには、従業員教育のツールとしてもfreeeを有効活用できると思っています。請求書の発行など、記帳以外のこともfreeeで対応できるため、効率的に業務をインプットできると考えます。

また、開業当初感じていた集客の課題も、freeeを導入することで解決できたと実感しているので、今後もお客様を増やすために積極的に活用していきたいと思っています。

会計業界のパイオニアであるfreeeには、引き続き業界を牽引していただき、税理士だけでなく全事業者の業務を効率化することで、スモールビジネスの強みを引き出す存在として走り続けてほしいと考えています。

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