
山口県山口市を拠点とするジダイオ税理士事務所。山口県の事業の後継者不足という社会課題にアプローチするべく創業し、税務顧問にとどまらず事業承継や相続税申告の支援など、幅広い事業に携わっています。
約80社の顧問先からの厚い信頼の背景にあるのは、創業当初から培ってきたfreeeの活用ノウハウです。「freee認定アドバイザー」として多くの顧問先で自計化や業務効率化の支援を行い、単なる税理士事務所を超えた経営パートナーとしての信頼を築いてきました。
今回は、代表取締役・税理士の清水敦也さんと取締役の清水唯さんに、freee導入の経緯や導入後の成果についてお話を伺いました。
導入の決め手
導入後の効果
清水唯:独立直前、当時の同僚から話を聞いたのが最初のきっかけです。銀行口座との自動連携などができることを知って、従来の業務フローから大幅に効率化できる可能性を感じました。
その後、freeeの営業担当の方と直接お会いし、プロダクトの詳しい説明と合わせて、山口の企業におけるクラウド化の需要についても伺いました。
「未だにアナログ中心の会計業務を行っている会社が多く、クラウド化やDX化のニーズが強い」「一方で、クラウド化に対応できる税理士事務所は多くない」といったローカル事情を知って、自分たちが新しく貢献できる可能性を強く感じました。
そこで、まずは事務所でfreee会計を導入し、実際の顧問先とのやり取りのなかでニーズも確認できたので、独立からほどなくして導入支援の事業化に踏み切りました。
清水敦也:「freee認定アドバイザー制度」に登録し、検索機能で見つけていただけるようにしたところ、まだ山口での実績がなかった状態でも2~3件のお問い合わせにつながりました。地元とはいえ、当時は仕事上のネットワークがほとんどなかったので、集客面で非常に助けられましたね。

清水敦也:プロダクト全体から感じ取れる「同じ情報を2度入力させない」設計思想に惹かれました。請求書から売掛金の計上、入金消込のように、従来の業務フローであれば数回同じ情報を入力するところが、freee会計では自動で反映されるのが画期的だと感じました。
加えて、1つのソフト内で多くの業務を完結できるUXも魅力的です。たとえば口座連携時に、freee会計はホーム画面からワンクリックで連携できるのでとても便利です。同時期に試した他社の会計ソフトでは、一度別のサイトを経由する必要があり、手間がかかっていました。
清水唯:私はかゆいところに手が届く柔軟性を魅力に感じました。複数の未決済取引を同時に選択して消込できるなど、細かい部分の使いやすさが際立って見えました。

清水唯:ルーティンワークの効率化により働きやすい職場が実現しました。繁忙期を除けば定時近くで帰れるホワイトな労働環境を維持できていて、窓口・記帳担当の離職は創業以来ほぼゼロです。
以前勤めていた東京の税理士事務所では月60時間ほど残業がありましたが、独立してfreee会計を使い始めてからは10時間未満に収まっています。
清水唯:クラウド上でコミュニケーションを取れる「コメント機能」により、関係者間での質問や確認がスムーズになった効果が大きいです。おかげで、freeeを導入していなかった前職時代と比べて、記帳や顧問先の資料チェックにかかる時間が、体感で5分の1程度に減っています。
また、前職時代は担当顧問先の報告資料を1件1~2時間かけて作っていたのですが、今は1件30分程度で作成できます。freeeはレポート画面が見やすいので、顧問先によっては報告書の作成自体せずに、画面を見ながら打ち合わせすることも多いですね。

清水敦也:「毎月の業務がいかに楽になるか」をイメージしやすいように伝え方を工夫しています。
よくお伝えするのは、口座連携機能と自動登録ルールの話です。入出金の多くが毎月同じ取引の繰り返しという企業は珍しくないので、「共通部分を自動で仕訳できるようになるだけでだいぶ手間が減りますよ」という説明をすると、前向きに考えていただけることが多いです。
清水唯:記帳代行をご希望のお客様にも、「会社のことは社内で把握しておいたほうがいい」と伝えたうえで、人手不足でも安心して使えるツールとしてfreee会計をご紹介しています。
特に、規模が小さい企業様ではコストを抑えたいというニーズが強いので、「freee会計を使ってここまで社内でできるなら、顧問料はここまで抑えられる」といった文脈から入ることもあります。
顧問先が私たちに依存し過ぎないかたちで必要なサポートを提供できるのは、freee活用の大きなメリットですね。
清水唯:先ほども少し触れた、取引や書類に直接コメントを付けて連絡を取り合える「コメント機能」をよく活用しています。
税理士事務所内で記帳と窓口の担当が分かれていると、記帳担当・窓口担当・顧問先の三者で情報共有の必要があります。その際、記帳担当は疑問をすぐに顧問先に聞けず、窓口担当は顧問先とのやり取りを記帳担当に伝えなければならないという、コミュニケーションコストが課題になりがちです。前職がまさにそうでした。
今はコメント機能のおかげで、記帳担当、窓口担当、顧問先がそれぞれやり取りを自由にできるので、関係者全員が楽になっています。
顧問先との打ち合わせでも、画面上でコメントを見ながら一つひとつ「解決済み」にしていくことで漏れなく確認できるようになり、段取り良く議論が進みますね。過去のやり取りを履歴で振り返りやすい点や、担当者が変わっても議論を引き継ぎやすい点でも助かっています。

清水敦也:大きく分けて2つあると考えています。1つは、顧問先へのfreeeの導入支援で業務効率化に大きく貢献できている点。もう1つは、私たち自身がルーティンワークを削減できてリソースが空いた分、税務にとどまらず幅広い支援を届けられている点です。
清水唯:お客様によっては、freee会計で財務諸表を見ながら経営の相談に乗ることもよくあります。売上の伸ばし方や人件費のバランスなど、リアルタイムで数字を見ながら相談に乗っていると、税理士に期待する以上のサポートだと感謝されることも多いですね。
清水敦也:最先端の業務アプリとして、常に事務所の進化を促してくれる存在です。
特に、事業承継で新たに経営者となる比較的若い方は最新技術への関心が強い傾向にあり、顧問先のなかでもfreeeの活用に積極的な方が多いように思います。
興味深いのが、freeeを使い慣れるにつれ、お客様自身が「こんな使い方ができないか?」「この部分も効率化できるのでは?」と自主的に工夫し始めることです。freeeの影響でユーザーのマインドがDX化に寄っていく様子が伝わります。
清水唯:顧問先の経営パートナーであろうとする私たちにとって、freeeは今や手放せない存在です。
山口にはまだまだアナログ中心の業務フローに苦労している企業も多く、freeeのような最先端ツールの活用を推進する意義は非常に大きいと感じます。これからもfreeeとともに、長い目で見て山口の企業の発展に貢献していきたいです。
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