記帳スピードNo.1を決める「K-1グランプリ」でfreee会計が優勝。
AIとfreee会計を活用し、速くて正確な記帳を実現

税理士法人スバル合同会計

東京事務所 所長:秋田谷 紘平様
      所員:加瀬 天良様

事務所規模:265名
所在地:東京都千代田区
課題:業務効率化、組織マネジメント
日々の記帳業務において、「効率化」は多くの税理士・会計事務所の皆さまにとっての課題です。しかし、新しいツールの導入を検討しても、「操作を覚える時間をかけるよりも、慣れた手作業の方が速い。」という声もあるのではないでしょうか。現場の考えを変えることは、多くの事務所にとって簡単ではないのが現実です。

そこで、こうした課題に対し、税理士法人スバル合同会計が実施したのが「K(記帳)-1グランプリ」です。
これは、社内研修の一環として開催された、記帳業務のスピードと正確性を競う大会で、全国の拠点から選抜された職員たちが、整理されていない資料をいかに効率よく処理し、試算表を完成させられるかを競い合いました。

今回の開催は社内で二回目。この第二回K-1グランプリで優勝したのは、freee会計を使った加瀬様でした。優勝の理由と大会を通じて生まれた組織の変化について、主催者の秋田谷様と優勝者の加瀬様にお話を伺いました。

記帳のスピードと正確性を競う「K-1グランプリ」とは

  • 全国の拠点から選抜された職員が、記帳業務の「速さ」と「正確さ」No.1を懸けて競い合う社内大会
  • 未整理の領収書や画像データの通帳など、実務さながらの煩雑な資料から試算表を作成
  • 「手入力の方が速い」というベテランの固定観念を打破し、freeeやAIを活用することの有効性を結果で証明することが目的

 
freee会計が優勝した決め手

  • 生成AIが読み取って作成した仕訳データを、最低限の設定でスムーズに取り込めるインポート機能の柔軟性
  • データの取り込みと同時に「勘定科目」や「タグ」を自動付与し、手作業による修正時間を削減できた自動登録ルール
  • AIによるデータ化とfreeeの「自動で経理」機能の連携で、圧倒的なスピードと正確性を実現

「手入力の方が速い」という意識を変えるために。記帳No.1決定戦を開催した背景

――まず、今回開催された「K-1グランプリ」とは、どのようなイベントなのでしょうか。

秋田谷 紘平様(以下、秋田谷):K-1グランプリは、当法人の夏の全体研修会の中で行われた企画です。名前の通り、記帳業務のスピードと正確性を競い合い、所内のNo.1を決める大会です。

全国の拠点から予選を勝ち抜いた30〜40名ほどの参加者が集まり、用意されたテストデータをもとに、誰が一番速く試算表を完成させられるかを競います。

――なぜ、このような大会を企画されたのですか。

秋田谷:正直なところ、元々は「効率化があまり進んでいない」という現状が出発点でした。私たちは全国にお客様がいらっしゃり、お客様のご要望に合わせて使用するソフトや手法を柔軟に対応する「オーダーメイド」を強みとしています。その反面、現場では「今まで通りのやり方」が根強く残っていました。

freee会計などのクラウド会計の導入を進めてきましたが、現場には「使い方がわからないから触らない」「手入力の方が速い」という意識がありました。言葉で「効率化しよう」と伝えても、実感が伴わず、現場の意識や行動はなかなか変わりませんでした。

それならば、実際に競わせて結果を見せようと考えました。「手入力」と「クラウド会計の活用」が同じ条件で戦った際に、もし手入力の方が速ければ、今のやり方を継続すればよいと思います。しかし、もしクラウド会計を使った方が速く、正確だという結果が出れば、「ツールを使うことには意味がある」と実感してもらえます。

テクノロジーを活用した職員が成果を出す姿を見せることで、所内の意識を変えたいという狙いがありました。

領収書の山や画像データの通帳など、実務の煩雑さを再現した大会ルール

――大会では、どのようなルールで競われたのでしょうか。

秋田谷:ルールは、「未整理の資料から、いかに速く正確に試算表を完成させるか」です。

予選と本選があり、全国の拠点から30〜40名ほどの参加者が集まります。本選では、開始の合図と共にチャットにデータが送信されます。

私たちの仕事の現場では、必ずしも綺麗に整理されたデータが届くわけではありません。そこで、PDF化された大量の領収書、CSVではない画像データのままの通帳、紙のクレジットカード明細など、いわゆる「中小企業の経理現場でよくある、整理されていない状態」を再現したデータを用意しました。

これをどう処理するかは自由で、使い慣れたインストール型ソフトでショートカットキーを駆使してもいいですし、クラウド会計で自動化してもいいというルールで競ってもらいました。

――今回の第二回大会では、出題内容に少し変化があったそうですね。

はい。今回は少し「意地悪」をしました。予選と同じようなデータ量だと思わせておいて、本選では領収書の量が激増するという仕掛けを用意しました。

手入力で挑んだメンバーは、その量を見た瞬間に面食らい、苦戦していました。その中で、冷静にAIとfreeeを組み合わせて勝ち上がったのが、東京事務所の加瀬でした。

大量の領収書を生成AIでデータ化し、一括インポート。手入力をゼロに近づけたfreee活用術

――ここからは優勝した加瀬様にお伺いします。今回、どのような戦略で挑んだのでしょうか。

加瀬 天良 様(以下、加瀬):今回の勝因は、「生成AI」と「freee会計」を組み合わせたことだと思います。

一回目の大会では、freeeの標準機能である「ファイルボックス」に画像をアップロードして連続取引登録をする方法をとりましたが、今回は領収書の量が膨大でした。一枚一枚処理していては間に合わないと判断し、本選の前日に急遽、生成AIを使うことを決めました。

――具体的にどのような手順だったのですか。

加瀬:まず、渡された大量の領収書PDFや通帳の画像を、すべて生成AIに読み込ませ、「会計ソフトに取り込める形式の仕訳データとして出力してほしい」と指示を出します。

AIが解析している間は別の作業ができました。出力された仕訳データをExcelに貼り付け、freeeのインポート機能で一気に取り込みました。

手入力をするのではなく、AIにデータ化を任せ、最後にfreeeへ流し込むという方法です。

――AIの読み取り精度はどうでしたか。

加瀬:非常に高精度でした。

例えば、深夜のタクシー領収書に「日付はまたいでいるが、前日の経費として処理する(6月30日でいいです)」という旨の付箋が貼ってあったのですが、AIはそれも読み取り、正しい日付で仕訳データを作成してくれました。人間が行うような判断は、AIが代わりにやってくれました。

結果として、ほとんど手直しすることなくインポート用データが完成しました。

インポートの柔軟性と自動登録ルールが他社ソフトにはないfreeeの強み

――他社の会計ソフトも選択肢にある中で、なぜ「freee会計」が有利だったのでしょうか。

加瀬:大きな理由は「インポートの柔軟性」と「自動登録ルールの優秀さ」です。

他社ソフトのインポート機能は、ヘッダーの形式や条件が厳密で、少しでも形式が異なるとエラーになって取り込めないケースがあります。一方、freeeは最低限の項目さえ合っていれば取り込むことができます。AIが出したデータを加工する時間が最小限で済む、そのスムーズさがfreeeの一番のメリットでした。

また、「自動登録ルール」も優秀です。AIで取り込んだ後や、通帳・クレジットカードのデータを連携した際、freeeなら「この取引先なら交際費」といったタグ付けや処理をルール化して短時間で終わらせることができます。他社ソフトだと個別の設定が難しかったり、学習に時間がかかったりしますが、freeeは事前にキーワードで仕込んでおけば、インポートしたら処理が終わっています。

現金取引はAIからのインポート、通帳やカードはfreeeの自動登録ルール、この組み合わせのおかげで、手を動かす時間を大幅に短縮して試算表を完成させました。

――結果、どれくらいの差がついたのでしょうか。

秋田谷:今回は「正確性」も審査対象でした。AIやクラウド会計を使っても、確認を怠ってミスをした参加者は、ペナルティでタイムが加算されます。

その結果、ノーミスで完走できたのは参加者の中でわずか2名。その中でタイムが最速だったのが加瀬でした。2位以下の参加者とは、ペナルティを含めると大きな差がつきました。

優勝者による操作画面の実演が、AIやfreeeへの関心を高めるきっかけに

――優勝が決まった瞬間、周囲の反応はいかがでしたか。

加瀬:「なぜあんなに速いのか。」「何を使ったのか。」と会場がざわついていました。手入力での処理に自信を持っていた方々も、結果を見て驚いていました。

秋田谷:大会後、加瀬の操作画面を見せるエキシビジョンを行ったのですが、多くの職員が関心を持って見ていました。「こうやってつなげばいいのか。」「Excelインポートはこう使うのか。」と、具体的なノウハウが可視化されたことで、所内の空気が変わりました。

これまでは「よくわからない」と敬遠していた層が、「自分もAIやfreeeを使ってみたい」と興味を持ち始めました。

――K-1グランプリが、ツール活用への関心を高めるきっかけになったのですね。

秋田谷:はい。もちろん、手入力が好きな職員がいてもいいのですが、「freeeやAIを活用して効率化できる」という事実を知った上で、どの方法を選ぶかを決めるのと、知らずにやるのとでは異なります。

今回の大会を通じて、freeeやAIに対する心理的なハードルが下がり、「自分たちの業務も変えられるかもしれない」という認識が生まれたことが成果だと感じています。

社内での強みを作るためにfreeeを選択。試行錯誤の時間が、将来の効率化を生み出す

――加瀬様ご自身は、元々freeeに対してどのような想いをお持ちだったのですか。

加瀬:私は元々、社内で自分の強みを作りたいと考えていました。以前、退職された先輩がfreeeを使いこなしているのを見て、「これだ」と思ったのがきっかけです。

API連携や自動化の仕組みを知れば知るほど、業務が効率化できると確信しました。もちろん最初は勉強や設定に時間がかかります。しかし、目の前の仕事をただこなすのではなく、「どうすればもっと効率よくできるか」をfreeeで試行錯誤する、その時間は決して無駄ではありません。

今回の優勝で、その取り組みが成果につながったことを嬉しく思います。

――最後に、加瀬様から税理士・会計事務所の皆さまへメッセージをお願いします。

加瀬:「試行錯誤する時間を作ってみてほしい」とお伝えしたいです。

目の前の業務を、使い慣れた従来の方法で片付けるのは確実です。でも、そこで立ち止まって「freeeを使えばもっと速くできるのではないか」と機能を試す時間を作ってみてください。その時間は、将来的に業務スピードと余裕を生み出すことにつながります。

勉強する姿勢さえあれば、業務はより良くなります。ぜひ、チャレンジしてみてください。

税理士法人スバル合同会計

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