従業員25名、顧問先は420件を超え、そのすべてを完全フルリモートで運営。今なお驚異的なペースで成長を続けるLeapal会計事務所。同事務所は、コスト面を重視する戦略から他のクラウド会計ソフトも深く理解し、活用してきました。しかし、代表の鳥羽氏は「事務所の成長の根幹にはfreeeの存在が欠かせない」と断言します。
一度は他社製品も併用した彼らが、なぜ今、freeeの技術的先進性や思想に強く共感し、「事業基盤」とまで呼ぶのか。そのユニークな軌跡は、クラウド会計ソフト選定の「次なる判断基準」を示唆していました。
鳥羽卓朗さん(以下、鳥羽):現在、スタッフは25名体制で、継続的な顧問先は420件ほどです。ありがたいことに、毎月の顧問先数も順調に伸びています。今後、これをさらに伸ばしていきたいと考えています。
鳥羽:実は、会計事務所を始める前の事業でfreeeを使っていたのが大きいですね。当時からクラウド会計の主要な選択肢はいくつかあると認識していましたが、freeeには特に「先鋭的なイメージ」がありました。「一番効率化につながりそうだな」という期待感があり、開業してすぐにアドバイザー契約を結びました。
また、クラウドを使いたい先進的な層の集客にもつながるだろう、という期待も持っていました。
鳥羽:いえ、特定のソフトに縛られるつもりはありませんでした。実際、すぐに他のクラウド会計ソフトも導入し、それぞれの良さを活かす方針でした。
freeeは自分でしっかり触ってみて、「仕訳の完全自動確定」など、技術的に進んでいて他にはない機能があると感じていました。私は監査法人出身で、いわゆる会計事務所的な手入力の経験が少なかったので、従来の会計ソフトの作法に縛られず、すんなり受け入れられたのだと思います。
ただ、正直に言うとコスト面では他のクラウド会計ソフトに分があると感じていました。職員にとっては慣れない部分もありましたし、当時はあくまで「有力な選択肢の一つ」という位置づけでしたね。
鳥羽:フルリモート自体による壁は、これまで特に感じていません。むしろ採用面ではプラスに働いていますし、kintoneなどの案件管理ツールやバーチャルオフィスなどを活用することで、オペレーションは円滑に回っています。
鳥羽:価格を重視したプランを提供できるクラウド会計ソフトには、記帳代行プランを安価に提供できるという大きなメリットがあります。価格を重視されるお客様には今もそうしたソフトをご案内しています。
しかし、事業を拡大していく中で、freeeを名指しで希望されるお客様が一定数いらっしゃることに改めて気づきました。そういった方々は、単なる安さよりも、ソフトウェアとしての先進性や、会計だけでなく経理業務全体を一つのプラットフォームでシームレスに完結させたい、という明確なニーズをお持ちです。
当事務所も「技術的に先進的な事務所」を目指していますから、そうしたお客様との親和性は非常に高い。彼らのような層を取り込んでいくことが、事務所の利益と成長に直結すると考え、freeeの活用をより推進するようになったのです。従来のやり方だけではリーチしきれない層に、私たちの価値を届ける必要がありました。
鳥羽:もちろん、価格だけを比較すれば他のソフトにメリットがあるかもしれません。 労務まで含めたフルパッケージになると、freeeの機能性の高さが、お客様によってはオーバースペックに感じられる可能性も否めません。
しかし、機能面や信頼性はfreee人事労務の方が優れていると感じています。電子申請のスムーズさなど、信頼できる機能だと感じています。
つまるところ、freeeは私たちの「完全フルリモート」という事業モデルそのものを、技術と思想の両面から強力に下支えしてくれる「事業基盤」なんです。クラウド会計ソフトの存在がなければ、私たちのリモートオペレーションは成り立ちませんから。リモートでのオペレーション構築を考えた時、kintoneのような管理ツールはもちろんですが、クラウド会計ソフトの存在は絶対に不可欠です。「それがないと無理」というレベルですね。
鳥羽:もし特定のソフトしか使っていない事務所があるなら、「freeeを希望するお客様が、必ずいるはずです」とお伝えしたいですね。顧客のニーズに応える選択肢を持つことは、事務所にとって間違いなくプラスになります。
それだけではありません。freeeの先進的な機能に触れることで、「こんなことができるのか」という事務所運営の新しいアイデアをもらえるはずです。freeeさんはセミナーなども活発なので、会計業務にとどまらない、オペレーション構築全体のヒントが得られます。
freeeは常にたくさんの機能アップデートや先進的な取り組みをされています。その成長に合わせ、私たちも共に成長していきたい。クラウドやAIが当たり前になる時代、freeeと共にその先端を走っていきたいですね。
© 2012 freee K.K.