二度目のチャレンジで導入成功!
freeeで経営者との対話に時間を割くことが可能に

株式会社セカンドマインド

代表 佐々木隆之 様

事務所規模:10名
所在地:東京都台東区
課題:業務効率化、付加価値向上
東京・浅草橋に事務所を構えるセカンドマインドは、代表である佐々木隆之さんが2013年に設立したコンサルティング会社です。

設立した当初から「仕訳や記帳の価値はなくなる」「今後は経営数字をもとに顧問先の経営者の本音を引き出したり、気づきを与えたりするようなコミュニケーション力が求められる」との信念を持ち、そのためのツールとしてfreeeに着目した佐々木さん。一度の挫折を経てfreee導入に再トライしたセカンドマインドの取り組みに迫ります。

女性ならではの傾聴力と共感力に期待

――貴社の成り立ちについて教えてください。

佐々木隆之さん(以下、佐々木):株式会社セカンドマインドを法人登録したのは2013年3月4日、佐々木隆之税理士事務所をオープンさせたのは同年4月1日です。なぜ二つの人格をつくったかと言うと、有資格者でないと活躍できない会計業界というフィールドがすごく嫌だったからです。資格がなくても中小・零細企業を支援できる場をつくりたくてセカンドマインドを創業しました。社名には文字通り「経営者の二番手」という意味を込めています。

株式会社セカンドマインドとして中小・零細企業をサポートしている中で、税務の案件が出てきた時には佐々木隆之税理士事務所の有資格者、つまり私に仕事をトスするという全体像を描いたのです。

――貴社がいちばん強みを発揮できるのはどんなサービスでしょうか?

佐々木:いちばんは融資支援です。社長の想いや計画を経営計画書や事業計画書にしっかり落とし込んで、金融機関から融資を引き出すところです。私たちは会社の経営数字を可視化して、経営者にフィードバックすることを強みにしています。今回、freeeを導入したのも、この強みをさらに大きなものにしたかったからです。

――貴社のオフィスを見渡した時、女性の割合が多いように思いますが、これは戦略的にそうしているのでしょうか?

佐々木:はい、戦略です。中小・零細企業をサポートする上では、経営者に寄り添って話を聞くことが大切ですが、どちらかと言うと女性のほうがその能力の高い方が多いのです。また税務のような緻密な作業も、やはり女性のほうが得意な傾向にありますね。そのような事情から、弊社は社外取締役1名とマネージャー1名を除き、他の従業員はすべて女性スタッフとなっています。

――女性スタッフを採用する際、どんな点を重視しているのでしょうか?

佐々木:以前は簿記の知識や会計事務所での勤務経験の有無に重点を置いていました。ところがfreeeを導入したことで、それらがなくても中小・零細企業を支えられる体制に、ステージが引き上げられたと思います。今、採用活動において重視しているのはコミュニケーション力、傾聴力や共感力、経営者の悩みや課題を聞き出す能力などです。

価値のなくなるルーティン作業に人手をかけたくない

――freee会計を導入する前、どんな課題がありましたか?

佐々木:中長期的に見ると、仕訳業務や、月次の数字を整理する業務だけでは、お客様に対して価値を提供できなくなると思っています。ただ、freeeのようなツールがない場合、手動で仕訳を切らざるを得ません。

価値として提供ができないものに対して人的リソースを使わざるを得ないというのが我々の課題であり、ひいては会計業界全体の課題だと思っています。税理士事務所の職員の給与を全然上げられない原因もそこにあると思っています。私は、仕訳を切って帳簿を作ってお客様からお金をもらうことが当たり前な世界に納得がいかなかったので、そこをどうにか抜けたかったのです。

――freeeを知ったきっかけと、その時の印象を教えてください。

佐々木:実はfreeeにトライするのは今回が二度目です。以前、freeeに挑戦したのですが、結局、使いこなせなくてやめたことがあります。今回は職員にしっかり勉強して触ってもらい、自動化に成功しました。freeeの担当者さんの伴走支援にも助けられたと思います。

他社のソフトは会計事務所にとっての使いやすさベースに設計してあるのですが、それでは私の理想は実現できません。仕訳を切ることに価値がなくなることがわかっているのに切り続けなければいけないことはすごく嫌でした。そこに登場したfreeeの設計思想が、私の考え方にフィットしたのです。例えば先日、弊社を訪問されたITに詳しくないお客様も、簿記がわからないながらもfreeeを活用することできちんと帳簿を締めています。

端的に言えば、freeeを使うことにより、経済価値が出ない領域に対して低コストで対応できることに可能性を感じているのです。

仕訳入力のアウトソーシングが可能に

――freeeを導入する前と後で、どんな変化がありましたか?

佐々木:いちばん大きな変化は、仕訳入力をアウトソーシングできるようになったことです。これまでは帳簿をまとめてもらうことがベースにあったのですが、freeeを導入してからは、freee認定アドバイザーの資格を持っている方や、フリーランスの方に登録してもらったりして、月次を締めるプロセスを様々な方たちの協力によって遂行できるようになりました。

経理の作業的な部分を減らすことで、お客様と会ってコミュニケーションするという、人間にしかできない価値を提供するほうへと働く人たちをスイッチできるところがfreeeの価値です。お客様に対して「社長、ここって気づいていらっしゃいますか?」とか「社長、ここって良くなっているんですが何か変えられたんですか?」といった具合に、データをもとに何を伝えるか、どういうトークをするのか、という部分にこそ人間が行う価値があるのではなないでしょうか。

弊社のスタッフは、固まった数字を整理したうえでお客様へのフィードバックに力点を置くようになっています。まだまだスイッチの途中ではありますが、freeeを導入したことで本来の価値を提供できるようになってきています。

支払と入金の管理を容易にするfreee会計

――もし他の会計事務所にfreee会計をお勧めするとしたら、どんな点がイチ押しでしょうか?

佐々木:いちばん大きな点は支払と入金の管理です。仕訳を切って売上金をチェックして、「入金が漏れていたり支払が漏れていたりしたらフィードバックがほしい」というオーダーは多いと思いますが、これに応えるのはけっこう大変です。売掛金を1件ずつチェックしなければなりません。

それがfreeeになると請求書を発行して、支払期日や入金期日をきちんと入れておくとアラートが出ます。これはすごいと思います。取引先が多い会社の場合、その分売掛金の管理工数も増えるのですが、そこをシステムの中でできるというのはとても助かります。

従業員には価値の高い仕事をしてもらい、一円でも多くの給与を支払うのが経営者の使命だと思っています。仕訳入力に留まっていてはダメなのです。現状はfreeeにも取引登録が必要なので、そこはアウトソーシングして、弊社の従業員にはお客様に対するより良い価値提供、より大きな貢献をしてもらいたい、というのが私の偽らざる本音です。

志ある若者に日本経済の起爆剤になってほしい

――今後、freeeに何を望みますか?

佐々木:今、改善がなされていると思いますが、完全な仕訳登録の自動化を望みます。究極的な理想は、データをすべて入力したら帳簿が締まっている状態です。そこに近づいていただけたらいいな、と思っています。

――最後に今後の目標を教えてください。

佐々木:ミクロな視点で言うと、目の前にいる従業員を幸せにしたいという想い、マクロな視点で言うと、日本人としての経営を取り戻したいという想いを持っています。

今は「目標を達成する」「売上や利益を伸ばす」といった合理主義のもとで経済が回ってしまっていますが、古来の日本はそうではありませんでした。単純に「目の前の人を幸せにしてあげたい」という寄付・貢献の想いからのスタートだったのです。

経営者がそういう視座を取り入れ、日本が大事にしてきた商文化を取り戻せたら、日本はもっと良くなると思います。こうした想いの延長線として、私は今度、得度(仏門に入って修行すること)を受けようと思っています。頭を丸め、我欲を捨て、お金のためではなく「和」のために修行するのです。

今後の目標としては、教育事業を手掛けたいと思っています。振り返ってみると、いつの時代もイノベーターは若者たちでした。今は、そんな若者たちのがんばりや富がお年寄りに流れるという社会構造になっています。

そのことを嘆いても仕方がないので、教育事業を通して「君たちが世の中を変える起爆剤になってほしい」というのが私からのメッセージです。日本人としてできることをきちんと考えて、自分たちで立ち上がり、みんなが輝ける社会にしていきたい。そして世の中が少しでも良くなるよう、私も研鑽を続けていきます。

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