月次業務が半日から2時間へ。“入力”中心から“チェック”中心の働き方を実現したA-SaaSからの移行ストーリー

アタックス税理士法人宇品事務所のFV

アタックス税理士法人 宇品事務所

所長 税理士 小林 宏壮 様(中央)
職員 甲野 智之 様(右)

事務所規模:3名
所在地:広島県広島市
課題:A-SaaSとfreeeの統合、業務効率化
「これまで当たり前だった、紙の資料を見ながらの入力作業が、今ではほとんどなくなりました」
そう語るのは、A-SaaSからfreeeへの移行を成功させた、アタックス税理士法人 宇品事務所様です。

同事務所ではfreeeを活用することで、月次400〜500仕訳の顧問先様の業務を半日から2時間へと短縮し、創出された時間でチェックの精度を高めるなど、働き方にポジティブな変化が生まれています。

もちろん、移行の道のりは平坦ではありませんでした。この記事では、同事務所が直面した課題と、それを乗り越えるために実践された具体的な工夫をご紹介します。

【移行前の課題】書棚を埋め尽くす紙資料と、「手入力が当たり前」の日常

freee導入以前、当事務所も多くの会計事務所様と同様、顧問先からお預かりした紙の資料を一つひとつ手で入力するのが日常でした。

小林所長: 「事務所の書棚は、顧問先ごとの資料箱で埋め尽くされていました。正直、『もっと楽をしたい』とずっと思っていましたが、A-SaaSを使っていた頃は、それが当たり前だと受け入れていましたね。」

A-SaaSのサービス統合をきっかけに、記帳業務のあり方を根本から見直す挑戦が始まりました

【移行初期の道のり】A-SaaSとの「操作感の違い」と、柔軟な発想への転換

データ移行はスムーズに完了しました。本当のスタートは、freeeを日々の業務で使い始めてからでした。特に長年A-SaaSの操作に慣れていたため、freee独自の考え方や画面に馴染むまでが、最初のポイントでした。

甲野様: 「特に、補助科目とは異なる自由度の高い『タグ』の運用ルールを固めるのに試行錯誤しました。勘定科目内訳明細書への反映なども考慮しながら、事務所の型を少しずつ作っていきました。」

小林所長: 「もう一つのテーマが、顧問先様とのかかわり方でした。当初、『freeeを便利に使うには、口座連携が前提』と考えていたのですが、お客様の中にはインターネットバンキングを利用されていない方もいらっしゃいます。どう協力をお願いするか、頭を悩ませました。」

多くのA-SaaSユーザー様が、まさにこの「新しいソフトへの慣れ」と「顧問先様との連携」に難しさを感じているのではないでしょうか。


アタックス税理士法人宇品事務所の小林様、甲野様が登壇している様子

【解決策】「データ化」という広い視野と、段階的なアプローチ

  1. 「同期ありき」からの発想の転換

小林所長: 「ある時、『必ずしも同期できなくても、AIを活用すれば便利になる』と気づきました。そこで、連携が難しいお客様には、まずアプリで領収書や通帳の写真を撮って、ファイルボックスにアップロードしてもらうことから始めたのです。データとして受け取れれば、私たちの側で効率的に処理できますから。」

この「同期」に固執せず、「freeeデータ化サービス(※)」やAIを活用するという広い視野で業務を捉え直したことで、お客様への協力依頼もよりスムーズになりました。

freeeデータ化サービス:領収書、通帳、クレジットカード明細、現金出納帳など紙証憑のデータをお預かりし、1~2営業日で画像の内容をテキストデータに変換します。データはfreeeにインポートして納品します。

  1. 完璧を目指さない、段階的な依頼

小林所長: 「まずは関係性の深い顧問先から、『私たちが楽になるので、お願いします!』と正直に伝えました(笑)。幸いにも協力的な方が多かったです。」

そして、すべてのお客様に同じレベルを求めることはしませんでした。

「まず写真を送ってもらう」→「それができたら次は口座同期を検討してもらう」というように、お客様の状況に合わせて段階的に進めていくことが、移行を成功させる秘訣だとお二人は語ります。

【導入効果】入力時間は「半日」から「2時間」へ!生まれたのは時間と“工夫する文化”

地道な取り組みの結果、事務所には驚くべき変化が訪れました。

効果①:月次入力・チェック時間が80%削減!
甲野様: 「月次400〜500仕訳ある顧問先では、A-SaaS時代は入力だけで半日かかっていました。今ではチェックまで含めて2時間程度で完了します。手入力がほぼなくなり、業務の質も向上しました。」

効果②:書棚を処分!劇的なペーパーレス化を実現
小林所長: 「お預かりする紙が半分以下に減り、あれだけ場所を取っていた大型の書棚も、ついに処分しました。事務所がスッキリしましたよ。」

効果③:「もっと楽に」を追求する意識改革
小林所長: 「一番変わったのは、『どうすればもっと楽に処理できるか』を常に考えるようになったことです。『同期が無理なら写真で』という発想も、freeeを使っていなかったら生まれなかったと思います。」

A-SaaSからの移行を検討する事務所様へのメッセージ

甲野様:
「移行自体は難しくありません。大切なのはその後の運用ルール作りです。手入力がなくなる快適さは、想像以上ですよ。」

小林所長:
「A-SaaSからの移行は、業務フローそのものを見直す絶好の機会です。freeeは事務所の働き方を変える力を持っています。最初は戸惑うこともあると思いますが、乗り越えれば必ず今より楽になります。私たちも『とにかく入力したくない』という一心でここまで来ました(笑)。
ぜひ、前向きな一歩を踏み出してみてください。」

A-SaaSからの移行は、決して「大変なだけの作業」ではありません。それは事務所の生産性を飛躍的に高め、新しい働き方を手に入れるための「進化のチャンス」です。

freeeは、皆様の挑戦を全力でサポートいたします。

アタックス税理士法人 宇品事務所

広島県広島市

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